製造業は”ハードのものづくり”と

”ソフトのものづくり”の融合が必要

製造業コンサルタントの井上です。

製造業では長らく「ソフトウェアはハードウェアのおまけ」と考えられてきました。今は、ソフト単独での収益化を考えないといけない時代に入ってきました。ソフトが単に機械を動かすツールではなく、ソフトで差別化を図り「稼ぐ仕組み」を持つ時代になってきました。

現在は、テクノロジー無くしては生活できない、またビジネスもできません。今だに顧客へ連絡するのにすべて手紙という人はいませんよね?

また製造現場でも、金属加工でもNCでやった方がよいのに、すべて汎用機をそろえている会社はないですよね?

この様に、私たちの人間はテクノロジーのおかげで、今の生活、今のビジネスが可能になっています。

そのテクノロジーは特に①エネルギー、②物流、③コミュニケーションの3つになります。

例えば、ほんの一部例を書くと、

 ① 人力 ⇒ 蒸気 ⇒ ガソリンによる内燃機関 ⇒ ジェットエンジ等

 ② 人力車 ⇒ 汽車 ⇒ トラック ⇒ 飛行機 ⇒ ロケット等

 ③ 人が手紙を運ぶ ⇒ 馬車で手紙を運ぶ ⇒ 電話 ⇒ FAX ⇒ メール など

この様に、①エネルギーが進化(発明、発見)、②物流が進化、③コニュにケーション手段が手軽に早く、安くなってきました。これらを背景に、さまざまな社会の仕組みが変わり、出来ることが多くなり、ビジネスに繋がり、私たちの社会を作り上げてます。現在は、物理的な変化からソフトウェアと通信との融合により、今まで以上の「変化」が起きています。まさにこれからという段階です。

従って、製造業はものづくりですが、ソフトウェアや通信などいわゆるICT、またはIoTでより「変化」が起きてきます。

製造業の現場は「ハードのものづくり」には慣れていますが、生産管理やIoTなどソフトウェアやネットワークの活用など「ソフトのものづくり」には長けていないケースが多いです。確かに、畑違いであることは事実です。ただ、今後、製造業がただものをつくるだけの時代は終わると予想します。徐々に自動化・ロボット化が進み、人が介在しないものづくり増えてくるでしょう。その仕組みを支えるものが「ソフトのものづくり」になってきます。

「ソフトのものづくり」が「製造業のデジタル化」をより加速させます。

さまざまな「ものづくり」が存在します。それぞれの分野で「ハードのものづくり」だけでなく「ソフトのものづくり」も少しでも意識して取り入れてもらえればと思います。

まとめ
●テクノロジーが世の中を変えてきた
●「ソフトウェアはハードウェアのおまけ」と考えず、ソフトでも「稼ぐ」と考える時代。ソフトが単に機械を動かすツールではなく、ソフトで差別化を図り「稼ぐ仕組み」を持つ時代である。

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