製造業コンサルタントの井上です。

今日は、製造業のデジタル化についてです。

分かりやすくまずは「製造業のデジタル化」している会社を見ていきましょう。

「製造業のデジタル化」を実現している企業

有名で馴染みのある企業からいきますが、

●(株)プリントパック  http://www.printpac.co.jp/

東京商工リサーチによると2016年4月期 売上高 約238億円、2015年4月期 売上高206億円です。印刷通販を確か12~13年前に初めて、その頃は売上高が約10億円くらいでした。印刷業界が厳しい中、タイミングといい、その後の展開といい、素晴らしいの一言です。

●(株)ピーバンドットコム   https://www.p-ban.com/

先日のブログにも書きました、P板.comです。ここは創業14年くらいで上場を果たしてます。売上高で現状18億円、営業利益率は15%という超高収益企業です。仕様をボタンで選択して、見積もりが取れます。CADデータ等を入稿して完了。その後、基盤等が送られてくるというモデルです。

●プロトラブズ合同会社    https://www.protolabs.co.jp/

この会社の親会社がアメリカの上場企業です。樹脂の加工で試作部品を3DCADデータを入稿してもらった後、加工して顧客へ送るというビジネスモデルです。3DCADを送るので、見積もりはもちろん、解析等々してくれます。どんどん業容を広げています。最近は、金属加工まで出来るようになってきます。

●ミスミ 材料屋24     https://fawos.misumi.jp/fa24/top_index.php

このサイトは、ミスミの材料販売から特定加工が可能なサイトです。特定の形状のワークに数値等を入れて、見積もりが完成されます。1個からの見積もりも可能です。

その他分野でも、データを入稿する「データ入稿型製造業WEB通販」や仕様を入力して見積もりや発注ができる「仕様作成型製造業WEB通販」と井上は分類してます。私も、ここでは出していませんが、他の分野の製造業の「仕様作成型製造業WEB通販」のコンサルティングを行っています。

まさに、自動販売機型ビジネスモデルになっています。

約20年前にインターネットがビジネスの社会に出来てきた後に、その新たなテクノロジーを製造業に取り入れた成功モデルだと思います。

ビジネスの重要な要素の「誰に」「何を」「どのように」の「どのように」を変革したビジネスモデルです。

今後は、インターネットだけでなく、更にIoTとして、ビジネス全体が連動していき、より「製造業のデジタル化」が進んで行きます。

「製造業のデジタル化」の背景と今後

まだ先程の事例など一部に過ぎませんが、より自動化が進み、モノとモノが繋げるさまざまな技術(5GやRFIDなど)が活用され「製造業のデジタル化」は一層すすみます。今までのインターネットが出てからの流れを見ていると、デジタル化されるモノやコトは「人が便利」と感じたものは、ほぼそのデジタル化の流れになってきました。しかも、現状、世界には年間20億台近くのスマートフォンが販売されており、一昔前に比べてもインターネットにつながるデバイスが多くあります。

「製造業のデジタル化」を歴史的に見て、また現状のインフラやITリテラシーなどを考えてみると、今まで以上に「製造業のデジタル化」は進んでいくと考えられます。

7~8年前に「スマートフォンなんか」とか、10年くらい前に「インターネット通販なんか危ないから」などと思っていた人は、今後もテクノロジーは進化していくので食わず嫌いではなく、まず活用できないか前抜きに考えていく必要があります。

多品種少量の切削加工業の今後、未来とは?
切削加工の自動積算・自動プログラミングは未来でなく現実
製造業の未来

ソリューション

ものづくり企業の経営力の視点
ものづくり企業向けWEBマーケティング
ものづくり現場の賃金評価制度
ロボット導入自動化コンサルティング
技術技能伝承コンサルティング