製造業経営コンサルタントの井上です。
いやー楽しみですね、AR(拡張現実)、MR(複合現実)の製造現場への実装が。
基礎的な知識は、下記の記事を参照を
VRやARとどこが違う? MR(複合現実)の仕組みと代表例『Microsoft HoloLens』を解説
(TIME&SPACEより)
先日、AR・MRのベンダーと打ち合わせをして、製造現場にどのようにAR・MRが活用できるか進めていくミーティングをしました。実際に「Microsoft HoloLens」でみたら、もう活用できるレベルなので、いくつか課題があるのですが、数年で解決できるでしょう。
今日は、MIT Technology ReviewにARの事例として、ロッキード・マーチンが載っていました。
「何かを製造するたびに、ほぼ毎回、初めての作業になる」(ロッキード・マーチンのブライアン・オコナー製造統括責任者)からだ。
航空宇宙産業ではこれまで、数千ページにも及ぶ紙のマニュアルを使って、従業員へ作業内容を指示伝達してきた。近年ではボーイングやエアバスといった企業で拡張現実(AR)を使った実験が始まったものの、試験段階より先に進むことはほとんどない。だが、少なくともロッキードでは状況は変わりつつある。同社の従業員は1日も欠かすことなく、ARを使って仕事をしているのだ。(MIT Technology Reviewより)
「今から5年もすれば、効率的な製造現場はすべてこの手のARを使っていることでしょう」(オコナー製造統括責任者)。(MIT Technology Reviewより)
本当に同感ですね。日本は、ロボットにより自動化が盛んに言われてますが、それはもう当たり前。
どんどん、3つの自動化を進めることが必要です。
①ハード的自動化 (機械化、ロボット化等) ②ソフト的自動化 (システム化、RPA化、AI化等) ③ソフト的自動化+人的作業 (リモートアシスト、AR、MR等) (作業は人が行うが、ARやリモートで指示を出す)
①、②は、当たり前、これから早めに取り組むテーマは③です。いわゆる、AR、MRです。
私のクライアントでも、検査工程で導入するために進めている先や、導入を前提に作業の洗い出しや標準化をすでに進めています。
AR(拡張現実)・MR(複合現実)で何ができるのかを理解して、自分たちの業務にどう取り入れられるのかは、それぞれの企業で違ってきます。生産管理システムみたいに、システム業務を当てはめたほうが、業務効率化になり効果がでるものではない現状ありません。
いろいろ業務を標準化して見える化する過程でも、副次的な効果が多く出ますので、早めの検討をしてください。
相談にはどんどん乗っていきたいと考えてます。