製造業経営コンサルタントの井上です。

会社を良くしていく場合、いろいろ対策を取って動かしていきます。

ただ ”正論”を振りかざしても、決してうまくいきません。

特によそ者のコンサルタントが言っていることは。

理由は、”正論”はこちら側の都合であって、今いる社員の人たちにとっては、今までとは違う”嫌なこと”なのです。

鈍った身体を動かすとうまく身体が動かなして、翌日以降に筋肉痛になり苦痛を伴います。

人は、自分の現状から変えることに抵抗がある生き物です。それがどんなに正しいことであり、やらなくてはいけないことでも。

更に、その会社、社員達には、今までの歴史があり、今のやり方を行ってきて利益をまがりなりにも出して来ています。

要は、変化をしない”根拠”もしっかりあるということです。

この様な会社が多いのが現状です。

これが普通です。

その中でも、会社を良くしたいと思っている人材は、どのような規模の会社でも必ずいます

ただ、そう思っている社員が、今までいいと思っている社員よりも圧倒的に少ないという現実

下手に声を上げれば、どんなに正しくても”異質”と捉えられ、”排除”されてしまいます

私が、コンサルティングでお伺いしている会社でも、初期の時に良く見られる現象です。

その場合、そのような社員には、腹を割って話をします。スピード違反をするなと。

変革スピードについていけない社員がほとんどのところ、あまり早すぎても他の社員がついて来れないことあります。

人が集まる会社、組織では、はじめはすべての社員に変わってもらおうとしても難しい。

というか、不可能です。 人間なので。

大事なのは、主体性を持った人材を見つけて、活躍できる場を与えることです。

どうすべきか答えはあります。それは教えて、活躍できる場、しっかりと活動できるステージを用意することです。

その人数を少しずつ増やしていくこと。

社員数に応じた適切な人数をまず揃えること。

30名の社員で、営業、業務調達、製造、検査品証などあれば、各1名ずつリーダーが育つことを目指します。

社員の1~2割の社員が同じ方向を見て、主体性を持って活動できるステージに持っていきます。

中小企業の場合、2:8の法則になっていない場合が多いです。

優秀の社員が2:8で入れ場、会社は勝手に変わりいます。

まずは信頼できて、主体性のある社員を適切なポジションに持っていくことが必要です。

会社を変える、良くするために、まずは注力しましょう。

その後にも、いろいろ戦わないといけないことがありますが、前提条件をしっかり整えましょう。

最終的にそれを実現させるには、経営者の理解と実行が肝になります。

「楽しくなければ仕事でない」と常々、コンサルティング先で言っています。

楽しいので探求し、より難しいことにチャレンジし、それによってレベルがどんどん上がります。

その結果、強い会社ができます。

「楽しくなければ仕事でない」という会社づくりの手伝いをどんどんしていけたらと思います。