製造業経営コンサルタントの井上です。

ついに「FA・ロボットシステムインテグレータ協会」が設立されました。

144社でスタートです。

私の関係先も5~6社入会されています。

私のコンサルティングを行う分野としては、受託製造業やメーカーになります。その中で初期から行ってきたのが、設計製作会社へのコンサルティングでした。いわゆるセットメーカーといわれる会社です。そこはロボットシステムインテグレータでもあります。この業界は標準化がなかなかできず、私が提唱している「受託製造業の商品力」を上げること=マネジメント力がないと、収益を上げることが難しい業界です。また数百万から数千万の物件を受注をするビジネスなので、営業力を必要となります。

今回、協会が設立されて、この業界がよりよいものになり、更に日本の自動化推進及び生産性向上に寄与できることを期待しております。

より協会の意義、活動を知ってもらいたいので、設立の説明資料より簡潔にお伝えします。

設立趣旨として、

本協会は、ロボット・FA(Factory Automation)システムの構築等を行うシステムインテグレータ(以下「SIer」という。)の共通基盤組織として、SIerの事業環境の向上及び能力強化に取り組み、SIerを取り巻く関係者間の連携を促進させることにより、あまねく産業における生産活動の高度化を推進し、我が国の産業の持続的発展と競争力の強化に寄与することを目的とします。
組織及び運営体制

広報分科会活動内容

「ロボットSIerの認知度・地位向上」を目的とし、その結果として①SIer人財の確保、②SIerがクリエイティブな広い視野を得る、③SIerのモチベーションアップを基本方針とします。

基本方針活動内容
①SIer会員間での情報の共有・会報誌を作成し、会員の紹介やSIerに必要な情報を展開し、会員へ送付。
②社会へ「ロボットSIer」という職種のPRと言葉の発信・パンフレットを作成し、各イベント会場や公共機関など様々な場所で配布・協会ホームページの更なる充実
③リクルート支援活動・大学生、高校生をはじめ、学生へのリクルート支援活動及びイベント開催・職業紹介事業へのPR及び、企業説明会などのお知らせ・高度外国人材の紹介
④ロボットメーカー及び、JARA会員企業との交流・懇話、親睦の機会を設け、よりクリエイティブでスマートなロボットシステム構築を推進

経営基盤強化分科会活動内容

1.プロセス標準(RIPS)

見直し   DR、構想検討の有償化
検収、支払い条件、取引条件
販売店、代理店協調、調整
形等の整備、RIPS共通書式
契約書・仕様書等のサンプル書式の策定
RIPSの浸透
ガバナンス系標準策定(コンプライアンス、共通書式)
業界としてのコンプライアンス標準の策定 等

2.経営環境整備

会員総付け保険
保険検証と構築
事故調査・再発防止
会員保険 Option検討
助成金、優遇税制 政策提言

3.業界統計

業界統計の検討
データの種別、統計方法
共有方法、実施方法
会員企業からデータ収集
業界統計、会員内共有

4.国際動向

CiRos 2018 展示会報
外資系企業情報 報告
海外SIer 交友 東南アジア
海外SIer 交友 欧州、北米
海外SIer協会 交友

地域連携分科会活動内容

基本方針

協会の目的達成と協会活動の地域への浸透を目的として、協会本部と連携しながら、地域支部の役割や活動内容等を検討します。また、本部が提供するサービス(予定)のうち、「地域活動の強化支援」について、地域SIerの立場に立った具体的な支援策を検討します。

活動内容
①地域支部の役割・運営体制検討月1回程度の会議において、役割・組織体制、活動内容、会員拡大と会員間の関係強化、産学官金連携(支援体制)、地域支部の運営費検討、本部との連携等を議論。
②事業環境の向上・能力強化及び支援策検討地域に密着したビジネスマッチング、ユーザー・連携企業との窓口設置等を議論。
③他地域・業界との協議「地域政策研究会」活動との連携、他のSIerネットワーク作りを行っている地域との意見交換、地域支部が成功している他業界団体の調査、他地域への普及

人材育成分科会基本方針

基本方針

FA&ロボットシステムインテクレーションに対する専門性の高度化を図る目的で各種講習を通して人材育成を行います。また、その能力を明確に測る資格制度の設計、将来のシステムインテグレータ育成を目指し高校、高専などへのロボット教育の働きかけを行います。

1、アドバイザー育成資格についての検討
2、講習会企画運営について検討
3、エンジニアリング育成資格
4、高専・工業高校等連携

IoT・AI分科会活動内容

基本方針

次世代のロボットインテグレーションにおいて欠かせないトピックであるIoT、AIという分野でモノづくりのデータを繋ぎ、また作り手を繋いでいくシステムの提案、構築が出来る様に相互の勉強会を用いて「知の探索」「知の深化」を進めていく。

活動内容

①IoT、AIに関しての基礎的な勉強会の実施年間4回程度の勉強会を開催し、現在のトレンド、成功事例、そしてロボットインテグレーションにおける事例などを学習をする。
②ユーザー導入事例からの学びを得る。データを使った生産システム分野におけるサイバー・フィジカル・システムについて、現状技術、最新技術を調査しつつ、将来のあり方について整理、明確化する。
③他業界との協議IT業界、また他の業界での知見を活かし未来のロボットインテグレーションを定義していく。

ソリューション

ものづくり企業の経営力の視点
ものづくり企業向けWEBマーケティング
ものづくり現場の賃金評価制度
ロボット導入自動化コンサルティング
技術技能伝承コンサルティング

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