製造業コンサルタントの井上です。
昔からマーケティングの本や営業の本を読むと違和感がありました。
社会人になり、タナベ経営で手帳を販売をしていたことのことです。
ビジネス的には、BtoBの業務用品です。
しっくりくる本と、使えない本がありました。理由は簡単でした。
その本が書いている対象が違うからです。
一般的なマーケティングの本は、消費財メーカーなどBtoCが前提です。
また営業の本も、BtoCの本が当時は多かったですね。
この頃からBtoBを意識して実践してきました。
まだ手帳は商品があるので分かりやすかったですが、世の中の多くの製造業は受託型製造業です。
受託型製造業は、自社製品を持たずにお客様に仕様に応じて製造、加工する業種です。
切削加工業、板金加工業、表面処理業、設計製作会社などが該当します。
2年ほど前から、受託型ビジネスの商品(提供する価値)は何かを考えてきました。
その結果、受託型ビジネス(部品加工業等)の商品力は、技術要素もありますが、マネジメント要素も重要であると提唱してきました。
詳しくは、 受託製造加工業の商品力(提供する価値)とは? とご覧ください。
先程の違和感のひとつ、マーケティングについてですが、マーケティングと言えば「マーケティングの4P」があります。
これに受託型製造加工業はどうなるのか? ということで考えてみました。
マーケティングの4Pとは
P:プロダクト (商品)
P:プライス (価格)
P:プレイス (チャネル等)
P:プロモーション(販促・営業)
になります。
その中の P:プロダクトが、先ほどの受託型製造加工業の商品力を当てはめると
P:プロダクト (商品) ⇒ マネジメント力+技術(人材育成+設備等)
となります。
マーケティングの4Pの要素の一つが、マネジメントになることになります。
従って、受託型製造加工業の「商品」「マーケティング」で重要になるのは、実はマネジメント要素が重要になルということです。
従業員の方の「日常活動」が、自分達の商品であるということです。
更に、「日常活動」をマネジメントする管理職、幹部のマネジメント力が重要ということです。
受託型製造加工業のマーケティングの4Pとは
P:プロダクト (商品) ⇒ マネジメント力+技術(人材育成+設備等)
P:プライス (価格)
P:プレイス (チャネル等)
P:プロモーション(販促・営業)
と定義します。
「商品力」があるところは、プロモーションに力を入れていけば良いですが、商品力が不足している会社はまずはしっかりとマネジメント力を上げる努力も継続的にしてください。