製造業経営コンサルタントの井上です。

2019年10月中旬に、半導体製造装置の部品加工の量が増えてきました。半導体業界が上り調子になるのを、米中貿易戦争で後押しになって、2017年春頃の急激に立ち上がって中小企業も疲弊したことがまた来ないか心配してます。

デジタルファブリケーション技術とは?

これは良いことでもあるので、まだ良いのですが、最近少しづつ注視しているのが、「デジタルファブリケーション」というキーワードです。

デジタルファブリケーションとは、デジタルデータをもとに創造物を制作する技術のことである。3Dスキャナーや3D CADなどの測定機械により、自分のアイデアや個人の身体データ等をデジタルデータ化した上で、そのようなデジタルデータを3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機械で読み込んで造形する(図表4-1-3-7)。

デジタルファブリケーション技術を用いた製造する時代

平成28年版 情報通信白書より)

デジタルファブリケーション技術から見たこれからの製造業

やはりポイントは、”デジタルデータをもとに創造物を制作する技術”ということです。

そのデジタルデータから実際に作り出す機械の中でも、3Dプリンタと組み合わさることで製造業の大衆化が進みます。

当然、3Dプリンタがすべて万能では有りません。異なる素材の組み合わせの部品や精度を要する部品など、いろいろまだ課題は多くありますが、用途的にすでに使用されている分野も多くなって来ています。

これは既存の製造業の中でも、確実に同じことをしていたら知らぬ間に仕事が減ってしまう加工分野もあるということです。

機械さえあれば、3DCADなどでデジタル的にものづくりをする。

実際のものづくりは機械がやってくれる未来は確実に来るでしょう。

少しアンテナを高くして、意識を少しだけ高くして、日常を過ごしましょう。

まとめ

デジタルファブリケーションは「デジタルデータをもとに創造物を制作する技術のことで、3D CADなどでデジタル的なものづくり」へ転換していく概念。3Dプリンタ等の機械で自動で作るので、アナログからデジタルへの転換していく。

最近のデジタルファブリケーションのニュース

fabcross
株式会社メイテック~個人情報保護について~ 入力前に下記の「個人情報の取り扱いに関して」をお読みいただき、記載されている内容に関して同意していただく必要があります。同意していただけない場合には、弊社が

【よく読まれている記事】 戦略面

中小の金属加工業の今後、未来とは?
受託加工業は「下請け企業」でなく「パートナー企業」を目指すべき
ミスミ「meviy」から見えてきた、中小部品加工業の今後、未来について
下請け製造業の活きる道・戦略

デジタル時代の「ものづくりは、人づくり」とは
機械設計製作の未来・戦略を、ミスミの「inCAD Library」から考察してみる
ロボットシステムインテグレータ(SIer)の取るべき戦略
機械設計がアップデートされる日

【よく読まれている記事】 マネジメント・管理面

「産業用ロボットを導入している企業」と「しない企業」の圧倒的な差が判明!
受託製造業の管理者として求められること(管理職の仕事・役割)
マネジメントエンジニアリング1
決定事項の「歩留まり」を改善する

組織は叩けば固くなる。組織運営の難しさ。
ゲーム性を仕事に取り入れてビジネスを強くする
製造業の採用方法を考える「オープンファクトリー」
ベトナム(ハノイ)の製造業を視察して

産業市場をグラフで見るシリーズ一覧