海外調達比率海外現地調達比率から見た、日本の「脱工業化」の流れ
歴史型見たときに、日本は「脱工業化」の流れに逆らえない状態にある。

製造業をメインにコンサルティングしているのでこの状況を打破してきたいと考えてます。

ただ大前提のマクロ的な環境が「脱工業化」の流れであるので、時流適応することが重要。

その「脱工業化」の流れを、海外調達比率と海外現地調達比率から考えてみたい。
まず日本の製造業が生産する場所は、

1.日本国内での生産
2.海外での生産

となる。更に、

1.日本国内での生産
(1)国内生産(各種部品調達品)
①国内生産分
②海外生産分(輸出)
(2)海外調達(   〃   )
2.海外での生産
(1)日本から調達(輸出)
(2)現地調達

となる。この様に、海外調達現地調達が増えれば、日本での製造・ものづくりが減っていくということになる。

海外調達比率は、年々高まっている。工作機械のオークマは約30%を部品等を海外調達、また東芝は、約70%の海外調達比率になっている。

製造業海外現地法人の仕入先別の調達比率の動向
製造業海外現地法人の仕入先別の調達比率の動向

(経済産業省:第2節 東アジアにおける国際分業構造とその変容)

また現地調達比率を上げることを、生産国の国策等で求められている。その為、日本で作って海外に部品等を送る量も減る傾向にあります。

この流れは、日本人の人件費の高さなどから考えれば当然の流れであり「脱工業化」の流れである。国内だけで生き残れるのか?

更に成戦略の医療分野等への参入することや、世界的に見れば今後も人口増にあり、2050年には90億人になると予想されている。

人口増になれば物が増える、物が増えれば物流が必要となる。だから船舶分野や航空機分野がまだまだ伸びている理由である。

いずれにしても、国内の仕事が酸くなる傾向は今後出てくる。それまでに、海外へでるか?今後、見込みえる成長産業へ参入するか、より自社で出来ることを増やしターゲット顧客、市場を増やしていくことが急務である。