トヨタ自動車がメキシコ等で新工場建設の凍結解除をするようだ。現在、経営陣からの最終承認を待っているところみたいである。
リーマン・ショック後の巨額赤字を招いたとして、生産能力拡大ではなく、既存工場の生産性向上を最優先する取り組みを進めてきた経緯がある。
現状、北米や中国での今後の需要に対応できる体制を整えることが重要と判断しているようだ。
また、メキシコ、中国で工場を新設しても、トヨタが世界全体の生産能力を拡大することには必ずしもならない可能性がある。同社は現在、商品力向上と原価低減を同時に達成するため、プラットフォーム(車台)や部品を複数の車種で共通化させる新しい設計手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」による車づくりを進めており、TNGAに対応できない古い生産ラインを改良・停止することになるため。
トヨタが新工場建設の凍結解除へ、中国とメキシコで検討
[デトロイト/東京 12日 ロイター] – トヨタ自動車 7203.T が3年にわたって続けてきた新工場建設の凍結を解除し、中国とメキシコでの工場新設を検討していることがわかった。すでに両拠点の事前調査を終えている。複数の幹部が明らかにした。