「日本の製造業を元気」というのは、一昔前の「商店街活性化」に似ている

「日本の製造業を元気」というのは、一昔前の「商店街活性化」に似ている。これは、現状の延長戦でなく、まったく違った考え方をもって対処しないと解決できないということである。

「商店街活性化」は、10数年前かなり叫ばれてきた。しかし、イオンをはじめ大型モールなどが次々にでき、商店街が復活することが非常に難しくなってしまった。これは小売業の理論からも明らかで、床面積が広いほうが集客力がまします。

製造業の場合は、量産品を中心にコストが安い地域に生産拠点が移っていく。これも理にかなって、当然のことである。

日本人の人件費や法人税等、さまざまなコストが高い日本に製造業が元気になる要素は今のところない。

先日も、「ゴリラガラス」有名なコーニングが日本から韓国へ生産移管がいまった。

米コーニング、静岡から韓国に生産移管 スマホ用保護ガラス(日本経済新聞より)

米ガラス大手コーニングは7日、スマートフォン(スマホ)用表面保護ガラスの生産を2015年6月までに、静岡県掛川市から韓国の牙山工場に移管すると発表した。近く150人以上の早期退職を募集し、工場の一部を閉鎖する。

13年10月に韓国サムスン電子の子会社がコーニングに約7%出資すると発表。サムスンはコーニングに韓国で中核部品を集中生産させる方針で、そうした意向に応える。

コーニングの3つの日本法人合計の正社員1200人のうち、約1割を削減する。静岡工場の派遣社員のうち100人以上についても契約を延長しない。

静岡工場は2つの建屋で表面保護ガラスと、液晶パネル用ガラス基板を生産してきた。ガラス基板の生産は継続する。もう一つの堺工場でもガラス基板生産を続ける。

コーニングの表面保護ガラス「ゴリラガラス」は高い強度が評価され、世界シェアは5割超。2位の旭硝子を大きく引き離す看板製品だ。

 

製造業で儲けるビジネスモデルが崩れ去るなか、日本での製造業に拘りすぎず、広い視野、違った観点からの考え方をしていかないと5年後、10年後、15年後と仕事がなくなり、頑張り方を間違え無駄な努力を続けことになりかねない。時代、状況に合わせて考えて、新しいことにチャレンジしていくことが重要。現状維持の発想は衰退である。