製造業経営コンサルタントの井上です。
先程ニュースで日立建機が溶接作業の技能レベルをデータで見える化するための測定技術を開発したとある。
溶接技術のデジタル化は出来ると思ったけど、やっぱりやっている大企業があるんですね。https://t.co/Rfx7l6UUCv
— 井上雅史@船井総研 上席コンサルタント・エグゼクティブ経営コンサルタント (@masashi_i) April 21, 2020
量産であれば当然、溶接作業を溶接ロボットに置き換えることが通常です。
今回は、個別受注型の多品種小ロットなどロボットではやりにくい溶接の場合など、どうしても人に頼る必要がある場合と考えられます。
ここで考えることは溶接作業は人の作業であるが、溶接トーチなどを使い何らかの機器を使用しているということ。この場合は、測定するデータをデジタル化できれば良し悪しの閾値など明確にすれば、日立建機のように溶接作業レベルを図れることができるということです。
これは他の作業でも、作業を何らかのデータ化できれば、作業レベルの良し悪しを測ることができる応用ができるということです。
後は、量産でなくても人の代わりにロボットが作業してもいいですし、育成に時間がかかっていた「熟練の職人」の領域が、普通の作業になっていくということが想定できます。
誰かがその仕組みを作ってくれるのを待つのでなく、自社で取り組めることがあればチャレンジしていくことで、自社の競争力を上げることができます。
この様な研究は非常に面白いので、クライアントでもできることは進めて見たいと思います。