中国経済:中国鉄鋼の過剰生産
中国は大分景気後退をしているみたいだ。景気後退と環境問題で、鉄鋼業界の生産能力を下げていく
方向性にあるが、思惑とおりに行っていないようだ。当局が決めた方針に対して、物事が進まないという
ことが中国では珍しい。(あくまで日本のメディアでということですが。)
ニューズウィークの記事を要約すると、
- 鉄鋼業界の余剰生産能力は3億トンという「想像を超える域」に達する
- 昨年のEUの生産量の2倍近くに相当
- 今年の鉄鋼製品の需要は前年比3・2%増の7億1500万トンという緩やかな上昇
- 中国の鉄鋼生産量は今年も3%増加するだろうと、CISA(中国鉄鋼工業協会)は予測している。
- 河北省では古い施設を閉鎖する2倍のペースで新規施設の増設が続いている
- 当局が掲げるすべての生産削減策を実行すれば、河北省だけで20万人が職を失う
いづれにしても、中国もGDP世界2位。このままの成長率を維持していくには限界が来ます。
それがいつなのかが重要になります。なんとなく景気が良さげな雰囲気に違和感を覚える今日この頃です。
想像を絶していた!中国鉄鋼の過剰生産(Newsweekより)
経済成長の波に乗って拡大の一途をたどってきた中国の鉄鋼業界。だが成長の鈍化に伴ってこの数年、鉄鋼業界の設備過剰が深刻化。にもかかわらず、中国最大の鉄鋼生産量を誇る河北省では、老朽化した生産施設の閉鎖をはるかに上回るペースで設備の新設が続いている。