製造業経営コンサルタントの井上です。
明けまして、おめでとうございます。
さぁ始まりました2017年ですが、NewsPicksでも取り上げられてましたが、ニュースイッチ(日刊工業新聞)の記事、
迫る中小経営者の大量引退時代。廃業ラッシュは食い止められるか
2020年ごろには団塊世代が一斉にリタイア、遅れる後継者の確保
2020年にかけて中小企業経営者の大量引退時代を迎える。経営者の高齢化が進む一方、後継者の育成、確保は遅れている。事業承継は、今後しばらく多くの中小企業にのしかかってくる重いテーマだ。
背景にあるのは経営者の高齢化。中小企業経営者の年齢分布をみると、95年に47歳だったピーク年齢が15年には66歳へ移動した。20年ごろには団塊世代の経営者が大量に引退時期を迎えるだけに、後継者問題に早急に向き合う必要がある。(ニュースイッチ日刊工業 http://newswitch.jp/p/7391)
なかなか現実的な記事ですが、棒グラフな為、いまいちわかりづらいですが、言えることは、一番割合が多い年代がだんだん高齢化しているということ。
2015年で、65~69歳の割合が多く、その約50%が廃業予定であるということ。
この2点が読み取れます。
確認すべき点として、経営者はここでは、個人事業主と会社企業を合わせたものと考えられます。
また、企業(個人事業主+会社経営)の数は、1995年の段階と2015年でどの程度であるか、母数がいくつなのかを確認したい。
1995年頃の企業数: 約510万社 / 2015年頃の企業数: 約380万社
となり、既に失われた20年で、130万社減少しています。
過去の廃業予定という数字が見当たらないので、先ほどの記事と比べられません。
ちなにみ廃業率でみると、まだ6%程度です。多少上がってきてます。
上記記事では、個人事業主の廃業予定が70%程度ということは、会社企業(法人)では廃業予定者は数値はかなり下がると予想します。
インパクトを出そうとやや誇張の気もしますが、ただいえることは企業数が減っていく。特に、小規模企業以下の会社が。
製造業で言えば、下請けの数は確実に減っていくでしょう。これからは外注ネットワークをしっかりと作っていくこと、または自社に取り組んでもいくことが大切になります。加工賃の安い会社が廃業していくと思われますので、この流れではコスト増になるので、自社の生産性向上がいずれにしてもテーマになります。
2017年は、時代の転換点で動き出す年です。現状維持でなく、変革を求められる時代です。
また年末に、良い年であったと言えるような一年にしていきましょう。