製造業コンサルタントの井上です。

2017年6~7月頃に、推薦、募集が始まった「地域未来牽引企業」の選定が決定した。

私のクライアント先も、3社ほど選定されています。

地域未来牽引企業の選定(経済産業省)

選定においては、定量テータに基づいての選定と定性的な判断に基づいてされている。

経産省は帝国データバンクによる企業情報のビッグデータ(大量データ)を活用し、営業利益や従業員数の過去3年間の平均値などを取得。偏差値換算によりスコア化し、総合評価した。また、自治体や商工団体、金融機関などの地域関係者が推薦した企業の地域経済への貢献期待を評価。地域経済を引っ張る企業を選んだ。(日刊工業新聞より)

目的に関しては、18年度当初予算や17年度補正予算でも地域未来投資促進法に関する新たな支援措置を盛り込まれている。自治体から計画承認を受けた事業者に対し、研究開発や設備投資などを補助がされる。例えば「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業(ものづくり補助金)」の採択時に加点措置を行うなど、予想とおりになりそうです。

ただ、経営者はこの件に関しては、ほぼ知らなかったですね。選定された企業も含めて。

2年ほど前から経済産業省が中堅企業を支援をしていくという流れがあったので、私は理解していましたが、やや唐突的に感じられている経営者が多いと思います。

(経済産業省 資料より)

(経済産業省 資料より)

地域未来牽引企業の内容とは、地域未来投資促進法に基づいています。

(経済産業省 資料より)

(経済産業省 資料より)

今後は、選定企業が増えるのか、入れ替わるのか、その当りがまだ不明確であると感じています。

もう少し選定企業数を増やしていかないと、都会と地方では母数となる企業数が違うのでやや不平等感が否めない。

中堅企業を支援していくことに関しては、大賛成ですしそうすべきだと思います。