製造業専門コンサルタント|部品加工業・メーカー・BtoB・製造業・ものづくり企業の経営戦略・WEBマーケティング・賃金評価制度など下請け型企業に強い経営コンサルタント(船井総合研究所)

船井総研の製造業 経営コンサルタント実績No.1のブログ。BtoBのメーカーや下請け型中小製造業の受託製造業・部品加工業(切削・板金加工等)、装置設計製作、ロボットシステムインテグレータ(SIer)の経営戦略・WEBマーケティング等に強いコンサルタント。ものづくり企業をデジタルと融合(DX)させ、その先にある本当に”人”が活かされる強い現場を作る。(船井総合研究所)

賞与時期に思うこと。賞与に対する経営者の考え方。

製造業経営コンサルタントの井上です。

賞与の時期に思うこととして、上場企業の上位数%の賞与平均の記事やニュースを見ると、クライアント先で何社超えているのか、また超えてないところも業績を良くして超えてやろうと思っています。

2019年「冬の賞与」平均支給額ランキング

2019年「冬のボーナス」平均支給額ランキング!2019/12/10 11:30

会社員にとって、ボーナスは待望のもの。気になる2019年冬のボーナス事情が各所から発表されています。企業規模や業種によって変わってくるボーナス。また、業績とも大きく関わるといわれる、賞与ですが、2019年冬はどのように予想されているのでしょうか?(マイナビニュースより)

◆大手企業の冬ボーナス 平均96万4543円で前年比1.49%増

原則として東証1部上場、従業員500人以上、主要21業種大手251社を調査対象とし、集計ができた82社の2019年冬ボーナスの妥結状況(加重平均)。増減率の△印はマイナスを示す。集計社数が2社に満たない場合など数字を伏せた業種があるが、平均には含まれる。2018年の妥結額は、2019年年末の集計企業の数値(同対象比較) (出典:日本経済団体連合会「2019年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)第1回集計」)

(マイナビニュースより)

2019年「冬のボーナス」平均支給額は、東証1部上場、従業員500人以上、主要21業種大手251社を調査対象となっており、非製造業は建設3社、商業、貨物運送各1社の5社みの平均です。建設業が突出してます。

東証1部上場企業の冬ボーナス 平均74万7808円、前年比0.1%減

全体の平均は74万7808円、対前年同期比で0.1%減とこちらの調査ではマイナスとなりました。製造業が77万6818円で0.6%減、非製造業は65万1305円、1.8%増と、製造業のマイナスが全体を押し下げた状態です。

東証1部上場企業のうち、2019年春季交渉時、もしくは同年夏季交渉時に、“夏冬型”年間協定により、すでに 2019年年末賞与・一時金を決定している企業 (組合)212社の、2019年年末賞与・一時金の妥結水準を調査・集計したもの(単純平均)。 (出典:労務行政研究所「東証第1部上場企業の2019年年末賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」)※クリックで拡大

東証第1部上場企業で「夏冬型」の年間協定ですでに決定している212社の2019年年末賞与・一時金の妥結水準を調査・集計したもの(単純平均)です。

東証1部上場企業のうち、2019年春季交渉時、もしくは同年夏季交渉時に、“夏冬型”年間協定により、すでに 2019年年末賞与・一時金を決定している企業 (組合)212社の、2019年年末賞与・一時金の妥結水準を業種別に調査・集計したもの(単純平均)。 (出典:労務行政研究所「東証第1部上場企業の2019年年末賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」)※クリックで拡大

(マイナビニュースより)

中堅・大手企業(上場企業含む)2019年冬の賞与平均と東証一部上場企業の平均を見ると、製造業で見てみると東証一部上場企業の平均のほうが約23万程度低いということがわかります。

私のクライアントでも、売上20億円の切削加工業でも社員約90名程度で平均額70万というところがあります。ここはかなり収益性が高く、優秀な企業です。

賞与の時期に思うこと

先程のツイートでも書きましたが、中小企業の場合、業績がかなり良いと賞与を多く出す会社もあります。(経営者によりますが)

現状で業績が良いから間違いではないのですが、もっとよく出来るがやり切れてない企業が多く見られます。やるべき事としては、当たり前の事を当たり前にやること。決めたことを確認して徹底することなど「凡事徹底」の部分です。職種別、管理者としての基本ができてないことがです。

賞与の額を見て、実態を見ているともっと頑張って欲しいと思ってしまいます。

基本的な考え方として「凡事徹底」はしっかり行い、そして業務を「誰でもできる化」の考えのもと仕組み(標準化、システム化、自動化等)をしていく。それで会社の業績を上げる・収益を上げ、賞与を社員の頑張りに応じて配分することが必要です。

賞与を社員の頑張りに対して出す経営者と社員の優劣やミスなどを犯した場合など過剰の減点をするツールとして使う経営者がいます。業種や規模にあったある程度のルール・仕組みを構築しつつ、頑張る社員の為に賞与を出すというスタンスを、是非、経営者にはとって頂きたいと思います。

まとめ

●賞与は社員の頑張りに応じて出しこと。ミスを犯した時の懲罰のツールとして使わない
●賞与を出すために業績・収益向上は、「凡事徹底」はしっかり行い、業務を「誰でもできる化」の考えのもと仕組み(標準化、システム化、自動化等)をしていくこと

ソリューション

ものづくり企業の経営力の視点
ものづくり企業向けWEBマーケティング
ものづくり現場の賃金評価制度
ロボット導入自動化コンサルティング
技術技能伝承コンサルティング


この記事を書いている人