製造業経営コンサルタントの井上です。
賞与の時期に思うこととして、上場企業の上位数%の賞与平均の記事やニュースを見ると、クライアント先で何社超えているのか、また超えてないところも業績を良くして超えてやろうと思っています。
昨日の会社も業績が良いので、賞与を中堅〜大企業並みにでている。最終決定は社長から任されて私が決定している。社員の人にはもっと頑張ってほしい。但し、もっと頑張らなくてはいけいないのは、自然と頑張れる会社の仕組み・文化等々を、もっともっと考えていき、実装・運用することと肝に命じている
— 井上雅史@船井総研 上席コンサルタント・エグゼクティブ経営コンサルタント (@masashi_i) December 15, 2019
2019年「冬の賞与」平均支給額ランキング
2019年「冬のボーナス」平均支給額ランキング!2019/12/10 11:30
会社員にとって、ボーナスは待望のもの。気になる2019年冬のボーナス事情が各所から発表されています。企業規模や業種によって変わってくるボーナス。また、業績とも大きく関わるといわれる、賞与ですが、2019年冬はどのように予想されているのでしょうか?(マイナビニュースより)
◆大手企業の冬ボーナス 平均96万4543円で前年比1.49%増
(マイナビニュースより)
2019年「冬のボーナス」平均支給額は、東証1部上場、従業員500人以上、主要21業種大手251社を調査対象となっており、非製造業は建設3社、商業、貨物運送各1社の5社みの平均です。建設業が突出してます。
東証1部上場企業の冬ボーナス 平均74万7808円、前年比0.1%減
全体の平均は74万7808円、対前年同期比で0.1%減とこちらの調査ではマイナスとなりました。製造業が77万6818円で0.6%減、非製造業は65万1305円、1.8%増と、製造業のマイナスが全体を押し下げた状態です。
東証第1部上場企業で「夏冬型」の年間協定ですでに決定している212社の2019年年末賞与・一時金の妥結水準を調査・集計したもの(単純平均)です。
(マイナビニュースより)
中堅・大手企業(上場企業含む)2019年冬の賞与平均と東証一部上場企業の平均を見ると、製造業で見てみると東証一部上場企業の平均のほうが約23万程度低いということがわかります。
私のクライアントでも、売上20億円の切削加工業でも社員約90名程度で平均額70万というところがあります。ここはかなり収益性が高く、優秀な企業です。
賞与の時期に思うこと
先程のツイートでも書きましたが、中小企業の場合、業績がかなり良いと賞与を多く出す会社もあります。(経営者によりますが)
現状で業績が良いから間違いではないのですが、もっとよく出来るがやり切れてない企業が多く見られます。やるべき事としては、当たり前の事を当たり前にやること。決めたことを確認して徹底することなど「凡事徹底」の部分です。職種別、管理者としての基本ができてないことがです。
賞与の額を見て、実態を見ているともっと頑張って欲しいと思ってしまいます。
基本的な考え方として「凡事徹底」はしっかり行い、そして業務を「誰でもできる化」の考えのもと仕組み(標準化、システム化、自動化等)をしていく。それで会社の業績を上げる・収益を上げ、賞与を社員の頑張りに応じて配分することが必要です。
賞与を社員の頑張りに対して出す経営者と社員の優劣やミスなどを犯した場合など過剰の減点をするツールとして使う経営者がいます。業種や規模にあったある程度のルール・仕組みを構築しつつ、頑張る社員の為に賞与を出すというスタンスを、是非、経営者にはとって頂きたいと思います。
●賞与は社員の頑張りに応じて出しこと。ミスを犯した時の懲罰のツールとして使わない
●賞与を出すために業績・収益向上は、「凡事徹底」はしっかり行い、業務を「誰でもできる化」の考えのもと仕組み(標準化、システム化、自動化等)をしていくこと