航空機産業へ遂に補助金が出るみたいですね。もっと国は産業界への支援を強めないと製造業の競争力維持ができません。期待したいものです。
航空機産業の市場は、
(経済産業省製造産業局 「我が国航空機産業の現状と課題」より)
航空産業の現状は、
●主要国は航空機産業を戦略産業として積極的に育成
●膨大な開発コストと超長期の投資回収期間
→米・欧主導の国際共同開発が趨勢コアの技術は抑える。またモジュール単位で外注する国際分業
●環境適合性や燃費向上が、安全性と並ぶ技術課題の焦点。
複合材等の最先端の技術に関し、産学官の連携を含めた戦略的な研究開発が加速。他方、中国、ロシアの市場参入で、コスト競争に。
欧米の一次下請企業は、新興国のコスト競争力も活用しつつ、自らはモジュール単位の統合と中核技術に集中。
●B737、A320の後継機、次世代機の開発では、環境・燃費性能やコスト競争力等の観点から、機体、エンジン、装備品開発のパートナー選別が国際的に進められる
(経済産業省製造産業局 「我が国航空機産業の現状と課題」より)
航空産業への参入促す 経産省、中小部品メーカー補助
2014.7.23 09:25 (MSN 産経ニュース)
経済産業省は22日、新たに航空機部品の製造や開発に取り組む中小の自動車部品メーカーなどに補助金を出す方針を固めた。早ければ来年度から始める。航空機産業は世界的に急拡大しており、国内企業の新規参入を促すことで、競争力強化や関連産業の雇用創出を図るのが狙い。さらに関連企業や高校などと連携した人材育成プログラムも導入し、パイロット同様に不足が懸念される整備士や技術者の確保も目指す。
経産省は平成27年度予算の概算要求に反映させる方針で、補助の予算規模は今後詰める。
上記記事を要約すると、
・新たに航空機部品の製造や開発に取り組む中小の自動車部品メーカーなどに補助金を出す方針を固めた。
・国内企業の新規参入を促すことで、競争力強化や関連産業の雇用創出を図るのが狙い。
・人材育成プログラムも導入し、パイロット同様に不足が懸念される整備士や技術者の確保も目指す。
・対象は、
自動車部品の製造技術を応用し革新的な航空機部品の製造を目指す中小企業の
部品の一貫生産体制の構築など生産の効率化に貢献できる複数の企業連合や団体など。
・航空機部品には厳しい安全基準が適用され、すべての部品に安全性を示す認証取得が必要となる。認証取得には数年の期間がかかり、費用が膨らむことが新規参入の障壁となり、「国内の航空機産業の停滞と人材不足につながった」