工作機械受注10年ぶりの最高値ですが、まだ続く

製造業コンサルタントの井上です。

まず工作機械受注高のグラフを見てください。

(筆者作成)

工作機械工業会より

外需がすごいことになってます。日本経済新聞によると、

終わらぬ自動化祭り 工作機械受注10年ぶり最高へ  2017/12/19 23:00 

 工作機械の活況が止まらない。日本工作機械工業会(東京・港)が19日発表した11月の受注額(確報値)は単月で初めて1500億円を突破し、10年ぶりの年間最高の更新が濃厚になった。失速が懸念された中国向けが大きく伸び、スマートフォン(スマホ)以外にも需要が波及。自動化など「工場の進化」への投資が目立つのも最近の特徴だ。 「データの間違いじゃないか」。受注額統計を担当する工業会の職員は11月の数字を見て目を疑ったという。工作機械の受注額は内需と外需の合計で1千億円が好不況の分かれ目。11月は外需だけで節目を上回った。もちろん外需の1千億円超えは初めてだ。工業会の石丸雍二専務理事は「中国のスマホ向け需要が大きく寄与した」と話す。

過去最高ということで、日本経済新聞も「終わらぬ自動化祭り」とタイトルに書くくらいです。なんでマイナスイメージで、書くのか疑問。

それは良いとして、今、日本経済で絶好調なのは、製造業。その中でも生産財や資本財。要は、機械・装置に絡む分野とEVや自動運転に関連する分野、また当然電池もあります。更に、半導体。

外需はスマートフォンに関連して、工作機械の受注が活発ついう状況です。

この状況を見ると、日本の製造業は失われた20年がたっても、まだ日本で製造しているモノが輸出されることによって好景気を生んでいます。20年経っても、海外進出していない分野、また海外では作れない分野が残っているという状況です。ということは、今後も、まだまだ現状の生産財や資本財関連の製造業は、良い状態が続くということです。

ただ製造業が減っているいので、製造業系の企業が増えることが望ましいですが、ハードルがやや高い。これから1~2年は、中小・中堅規模の製造業の自動化や設備投資が重要になってきます。

景気の変動はありますが、世界の人口増は止まらないので、上りトレンドはしばらく変わらないでしょう。