製造業経営戦略コンサルタントの井上です。
製造業の中で装置メーカーなどは、メンテナンスがある場合は、必然的にサービス業的要素があります。ただ受託製造業の場合は、その要素が非常に少ないです。下手に製品を作って売ろうとしますが、ほぼ失敗することが多いです。(現状はクラウドファンディングがあるので、やり方によってはリスク少なくてできますが。)
サービス業化をする目的としては、付加価値率の向上が期待できるという点と特定顧客・特定業界の繁忙の波に影響されないという点が挙げられます。
弊社でも、自動化コンサルティングをエンジニアを採用しながら実施しています。
あくまでも経営的視点からコンサルティングを行っています。いろいろ引合いを頂いて実際のお客様のところへ伺うと本当にここの工程を自動化する必要があるの?というケースが多くあります。まずは別の部分を改善したほうが、会社にとって良いことが多いです。
更に私のクライアントに何社もロボットシステムインテグレータ(ロボットSier)がおり、一緒に自動化を取り組んでいくこともあります。
そんな中、50名以上(メカ設計7〜8名上)のロボットSierへの引合いは未だに大手製造業が多く中堅・中小製造業の自動化は後回しになっています。
その理由に、中堅中小製造業には生産技術の部隊がおらず、工程を自動化するにもどこから手を付けていいのか、またどのくらい効果があがるのかなど、検証しなければなりません。生産技術がある程度まとめてくれていた部分をロボットSierが担うことが必要となります。この部分をロボットSierが「無償」で行ってきました。ただ、これからはノウハウと時間を提供して「無償」という時代は終わりつつあります。
今後は、ものづくりの部分とコンサルティングの部分と分けて、展開も視野に入れていく時代になってきました。
このロボットSierが、この自動化コンサルティングを行うという戦略があります。
正直、製造業がサービス業であるコンサルティングを行うのはかなり難しいと思います。現在、クライアントのロボットSierでもコンサルティングへの取り組みを試行錯誤している会社もあります。
製造業のサービス業化の一つとして、チャレンジする価値はあると思います。コンサルティング事業への参入に対しても、サポートをしますのでお問合せいただければと思います。
また製造業で通販をかなり上手にされているクライアントに提案しているのは、WEB通販コンサルです。同業に対しては実施しませんが、商材が変われば問題ないので機能を売り出すという観点で製造業のサービス業化をすることが可能になります。
製造業のサービス業化の一つとして、チャレンジする価値はあると思います。コンサルティング事業への参入に対しても、サポートをしますのでお問合せいただければと思います。