製造業経営コンサルタントの井上です。
製造業は景気が非常に良く、喜ばしことです。
状況が変化して、先行きがまだ明るそうな場合、経営者のマインド(意識)が変わってきます。
簡単にいうと強気になってきます。
これは通常の流れです。
気になる点があります。
景気は循環することを前提に考えていないということ。
そういうことかと言うと、景気が良いと「選択と集中」といいつつ、顧客を絞り込んで対応しようとします。
受託製造業は、生産キャパシティが決まっているので、外注を使って対応しようとします。
それでも限界があります。
その内、景気が悪くなって、また新規開拓という号令が聞こえてきます。
良い顧客と繋がり、良い技術(製品)を作り、競争力をつけること。また、社長の右腕左腕になるスタッフを持てる企業規模になることが、永く会社を続ける上で重要になると井上は考えてます。
良い顧客は、良い情報を持っています。その情報を貰いつつ技術を上げていきます。また、社長以外に会社のことを考えてくれる幹部やスタッフを抱えることができる企業規模にもっていくこと。
拡大縮小を景気動向に”寄り添って”繰り返す必要なありません。
単純に考えると、良い顧客と出会うことが重要。
景気循環の中で、どこが一番簡単なのか?
それは、好景気の時です。
当たり前です。仕事が溢れている状態の時が入り込みやすいです。
ただ、現実は多くの企業は逆の行動をとっています。
「井上さん、そうはいっても現実は。。。」と言われそうです。
ただ、景気は繰り返す。
要は、準備をして体制を整えることが大事。
私のご支援先でも、切削加工業で先期が売上13億から今期、売上18億くらいになります。
切削加工業でそれはないだろうと思いますが、タイミングよく設備投資をされています。
と書きましたが、現実にできる企業は非常に少ないと思います。
ただ、景気循環は事実です。歴史が証明してます。
少しでも、景気の良いときの方が、受託型製造業は仕事が取りやすいという事実を忘れずに、辻の波に乗れるように不用意な集中戦略は取らないことをお勧めします。
(現状の半導体製造装置の部品加工をしているところは、難しいかもしれませんが。。。。)