製造業経営コンサルタントの井上です。

製造業ビジネスを見ていく時に、産業動向は重要です。

特に大きな産業である自動車産業は。

その自動車産業の「自動車新時代戦略会議」といのを経済産業省が行っており、先日、中間整理の内容を発表していました。

「自動車新時代戦略会議」の中間整理を取りまとめました

経済産業大臣主催の「自動車新時代戦略会議」を平成30年4月に設置し、自動車を取り巻く大きな環境変化の中で、我が国自動車産業が世界のイノベーションをリードし、環境問題の解決などに積極的に貢献していくための戦略について検討を進め、中間整理をとりまとめました。(経済産業省HPにより)

詳細は上記リンクより見て頂きたいのですが、今まで決定していたエコカーの普及目標が下記の通りです。


(⾃動⾞新時代戦略会議 中間整理より)

これが決まったのが何年か忘れましたが数年前で、現状も変化はないですね。

更に長期ゴールの設定として、日本車の世界最高水準の環境性能実現、車の使い方のイノベーション、世界のエネルギー供給のゼロエミ化としてます。

(⾃動⾞新時代戦略会議 中間整理より)

これらを実現するために、

(⾃動⾞新時代戦略会議 中間整理より)

◆自主開発のみに拘らず「オープン」なイノベーションを促進
◆日本国内だけでなく「グローバル」の課題解決を目指し国際協調
◆個別の課題対応でなくトータルの「社会システム」を確立

更に具体的な内容については、先程の経済産業省のHPにより確認をしておいてください。

自社とどの様に関わりがあるのかないのかという点です。

多くの中小製造業は、受託製造業です。いわゆる派生ビジネスです。大手メーカーからの派生の仕事になります。なので、大手メーカーが属する産業動向にも目を向けて下さい。

見てみるとトヨタ自動車がやろうとしていることに見えてきますが、それは当然ですね。

更に、ここから経済産業省からのメッセージを読み解くと、

◆日本国内だけでなく「グローバル」の課題解決を目指し国際協調

国際協調に目が行きます。更に

グローバルサプライチェーンの電動化対応⽀援
⽇系⾃動⾞メーカーのグローバルサプライチェーン全体において電
動化への対応が着実に進むよう、⼈材育成等を通じ、各市場で⽇本
⾞の供給を⽀えるサプライヤの技術レベルの⾼度化等を⽀援

• 2019年度〜 海外現地企業の電動⾞や電動部品の⽣産等に係る⼈材育成等を⽀援

となってます。

当然ですが、あまり日本での生産に拘らず、自動車メーカーとしてどう生き抜いて行くかという視点になってます。

国内の中小製造業は、現地生産化はより進むとともに、電動化していくなかでピンチとチャンスの大きな波が数年後必ずくる未来として、対策を取る時期にそろそろなってきます。

現状把握して、あとは行動あるのみです。

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