製造業 経営コンサルタントの井上です。

最近、統計データにハマって現状把握が進んで喜んでいる井上です。

今日は、ハイテクノロジー産業の付加価値額の2001年から2016年の推移を見ていきたいと思います。

(統計の解説)

・世界のハイテクノロジー産業付加価値額 国際比較統計・ランキング。
・各国のハイテクノロジー産業の付加価値額と国別順位を掲載。
・単位は百万米ドル。
・付加価値額は国・法人・事業体などの活動によって財貨・サービスへ付加された価額で、原材料の仕入れ額を除いたもの。
・ハイテク産業の分類はOECD基準ベースで、航空・宇宙産業、通信機器産業、半導体産業、コンピューター・オフィス機器産業、医薬品産業、検査・計測機器産業が含まれる。

まずは2001〜2016年の国別順位の推移です。

2008年に中国と日本の順位が入れ替わってます。これはバブル崩壊の前の年になります。2016年の5位の台湾がトレンドとして順位を上げてきてます。TSMC初め半導体産業が強いと予測されます。スイス、シンガポール、アイルランドも順位を上げてきています。

また下げている国が、ロシア、ブラジル、フランスがです。

国別の付加価値額のボリュームでみると、米国と中国の2016年は大きく他国を引き離しています。2016年では、上位8位のアイルランドまでとそれ以下では、大きく付加価値が違って来ています。

日本は、2001年の付加価値額よりも2016年の付加価値額が下がっています。それと対象的に中国は、10倍近く付加価値額をの伸ばし、日本の3.8倍に膨れ上がっています。

今までは先端産業は米国と日本が牽引してきましたが、もう既に米国と中国が牽引しているという体制が変わっています。

日本も世界的に見ると製造業分野では凄い国ですが、いままよりは相対的競争力が下降トレンドになり、他国よりももっと頑張らないといけないのが現状です。

ハイテクノロジー産業の付加価値額 201904 2001年

( 資料:GLOBAL NOTE 出典:NSF  著者作成 )

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