製造業経営コンサルタントの井上です。

昨日、ある経営者からDJIの工場内部の動画のURLをいただいた。その後、他のメディアでも取り上げらたDJIの工場内部の動画です。

私のクライアントにロボットSIerが何社もいるので、自動化の機械は見慣れている。

今回のDJIで感じたのは飛行テスト(検査工程)も自動化が進んでいるという点です。飛行テストが全数検査なのか、抜き取り検査なのかは不明ですが、検査工程まで自動化を進めているということが日本の製造業と違うところです。

日本の製造業の場合は、まずは生産工程や梱包包装工程を自動化することが多いのですが、検査工程は後回しになることが多いです。理由としては、検査は付加価値を産まない工程と捉えているフシが多い。また全数検査をするケースなどは、自動化するイニシャルがかかるケースが多く、人手で対応(昔の中国か!)することが多いです。

例えば、電動ドライバーに装置を付けてすべてのねじの取り付け状況を追跡できるシステムや、ディスペンス作業が規格通りに行われているかを自動でチェックする制御盤がある。

このあたりは日本の電動ドライバーでも可能ですね。私のクライアントでもある下記の会社では、大手スマホメーカーのネジを締めますね。

DJIの工場内部の映像から見る中国の自動化の現状(検査も自動化!)1

いずれにしても工場の自動化する場合は、聖域は作らずできる工程は自動化することが常識になります。

結構、切削加工の検査工程の自動化の話もありますが、まだまだ自動化している会社は少ないですね。

まとめ

自動化に聖域無し。費用対効果を考慮しつつ、できる自動化は推進すべし。中国に完全に遅れとってしまう。(遅れをとっている。。。)

産業用ロボットを 「導入している企業」と 「導入していない企業」の差が 圧倒的と判明!