製造業経営コンサルの井上です。

2021年4月の各種機械受注から見た、今後の産業動向を見ていきましょう。

今回は、機械受注統計報告の産業用ロボット、建設機械、合成樹脂加工機械、金属加工機械、繊維機械や工作機械受注高、リチウムイオン電池や電子部品材料を製造するロールtoロール装置(コーター等)メーカーの受注残、大手半導体製造装置の部品サプライヤーの加工部品の受注残を見て頂きたい。

既に中小製造業の皆さんは大分仕事が増えてき騒がしくなってきていると感じているいると思います。

その裏付けとして、今回の受注高を見て頂きたい。当然、設備投資が始まったのを感じ取ることができるでしょう。更にもう少し見ると実は半年以上前から徐々に景気が戻ってくる兆しはあったということです。今回は、景気循環とも同調しており通常で言えば1〜2年程度設備投資が続くと見られています。(何もマイナス要素を生み出すイベントが無ければ)

部品加工業の方はチャンスの年になります。

ここで考えていただきたい事として、

これはあくまでも外部要因としての業績向上が見込まれるに過ぎず、他力になります。自社の自力をどのように今まで上げてきたか、また好景気に入り今まで繰り返していた社員の「忙しい」という理由で漫然と過ごすのか?

これからEV化に進むことはほぼ確実。2021年3月の世界の新車販売の中でBEVとPHEVは8.2%。EUでは20数%を占め更に今年は電動化率が大きく上昇していく年になります。自動車のエンジン等を削っていた部品メーカーが今度どうするのか?単純に減っていく仕事はをどうするのかなど、産業構造が大きく変わる直前です。

今回の景気上昇に伴い、未来に対して大胆に戦略的行動を取って頂きたい。

機械受注統計報告

工作機械受注高

産業用ロボット 機械受注額

建設機械 機械受注額

金属加工機械 機械受注額

半導体製造装置部品サプライヤー 受注残

その他 経済指標一覧<グラフ化>

最新の経済指標をグラフ化して見ることによって、経済トレンドを把握することが重要。工作機械受注高、鉱工業生産指数、製造業国賠担当者指数(中国)(EU)、設備稼働率(米国)等を押さえておきましょう。

経済指標名
  産業機械 受注統計
 工作機械受注高 鍛圧機械受注
 機械受注統計      ※1 内務省HPへ
 機械受注高 (産業用ロボット) 機械受注高 (建設機械)
 製造業購買担当者指数
 製造業購買担当者景気指数(日本) 製造業購買担当者指数【PMI】(ドイツ)
 製造業購買担当者指数【PMI】(中国) 製造業購買担当者指数【PMI】(ユーロ圏)
 製造業景況指数【ISM】(アメリカ) 
 鉱工業指数
 鉱工業指数(生産)四輪自動車・自動車部品 鉱工業指数(生産)電子デバイス・電子部品
 鉱工業指数(生産)生産用機械工業 鉱工業指数(生産)電気計器・計測器
 鉱工業指数(生産)半導体・液晶製造装置・半導体部品・液晶パネル 鉱工業指数(生産)計測分析機器・精密測定機
 鉱工業指数(生産)工作機械 鉱工業指数(生産)金属製品工業
 鉱工業指数(生産)機械プレス 鉱工業指数(生産)炭素繊維
 鉱工業指数(生産)産業用ロボット 鉱工業指数(生産)水晶振動子
 鉱工業指数(生産)航空機部品 鉱工業指数(生産)段ボール箱・板
 鉱工業指数(生産)建設機械 鉱工業指数(生産)プラスチック製部品
 鉱工業指数(生産)食品・包装機械 鉱工業指数(生産)ファインセラミックス
 鉱工業指数(生産)ポンプ・圧縮機・油空圧機器等 鉱工業指数/設備稼働率(アメリカ)
 鉱工業指数(生産)普通鋼・特殊鋼等 
 生産統計
 建設機械生産統計(金額・台数)
 貿易統計
 貿易統計 商品別輸出額(全体) 貿易統計 商品別輸出額(電気機器)
 貿易統計 商品別輸出額(一般機械) 貿易統計 商品別輸出額(輸送用機器)
 特定サービス産業動態統計調査
 機械設計業エンジニアリング業
 その他
 ハイテクノロジー産業の国別付加価値額
 貿易収支
 景気動向指数