製造業コンサルタントの井上です。

昨年から国の働き方革命から生産性向上と、世の中が徐々に変わりつつあります。
ただ、お上に言われてからやる日本らしさはそろそろ無くしていきたいものです。

生産性に関して、先日のNewspicks「Weekly 落合」で、落合陽一氏が日本とアメリカの生産性の違いについて述べていました。

「アメリカは日本の生産性が5000倍高い」

これは誇張した言い方でしたが、要は生産性が日本と比べて非常に高い。

実際には、日本のGDPは世界3位ですが、2017年では1時間あたりの稼ぎ高でみると世界20位まで落ちます。

世界国別生産性

日本が生産性が低い、その理由が非常に参考になります。

落合氏が、TDKと共同プロジェクトを日本とアメリカで感じて述べてことです。

(そのプロジェクトはこちら → http://www.attractingtomorrow.tdk.co.jp/jp/ )

アメリカは、多様な言語・人種の人が参加しています。多様性が高い、それぞれの人がどの様な文化で育ち、バックグラウンドがあるのかを推し量りながらやることが難しく、プロジェクトに集まった人たちは、そのプロジェクトの「課題」に対して集中して行う。

その結果、「課題」に集中して、ディスカッションを戦わせて、論理的に展開していく。そして「答え」を導き出していく。

だから圧倒的に生産性が高くなる。

逆に、日本は同一文化で育った日本人で「課題」解決すると、その「課題」よりも周りの人がどう思っているのかを気にする。

「課題」よりも「空気」を気にする。その結果、「課題」解決が遅くなり、内容も最大公約数的な解決策になる。

今書いた日本人の「課題」解決の内容は、「平常時」の時です。

逆に「異常時」では、日本人は生産性が高くなる。東日本大震災の時や、もっと歴史を遡ると戦争へ突入したなど。

今まで確かに感じていたことですが、言葉にするとよりわかりますね。

「平常時」いいかえれば「平和な日常」で、いかに生産性を上げるか。

企業経営でも、当てはまりますね。

これに関しては、また書きたいと思いますが、上記の生産性を向上を阻害する要因は肝に銘じて、自分自身がその罠に陥らないようにまずはしたいと思います。