産業財マーケティング・シリーズ1

産業財コンサルタントの井上です。産業財マーケティングについて、随時、話を進めていきます。

今回は、産業財マーケティングとは? そもそもの考え方・概念について述べていきます。

● 産業財マーケティングの概念

なぜマーケティングの概念を知ることが必要か?

産業財マーケティングの中心は、商品開発であり、その源泉は顧客ニーズの把握とその顧客ニーズの充足の為の企画です。

例えば、機能材料では、その販売は、材料の用途開発、顧客の開拓、時には顧客との共同開発、そしてその後の採用・販売というように、マーケティングと販売活動は表裏一体の活動となります。

(新事業を行う時のステップ)

マーケティングとは、顧客が欲しがっているものを、会社に持たせようと仕向けることです。従って、マーケティングは販売とは違い一方通行ではなく、顧客が何をほしがっているのか情報を会社に向けて流し込み、会社がそれに答えて、ピッタリの製品やサービスを作って送り出すところまでを指します。

マーケティングとは顧客が欲しがっているモノを会社に開発させようと仕向けること

マーケティングは、会社の内側の活動でなく外限りなく広がる環境の中での活動

マーケティングの究極のねらいは,需要の創造,付加価値の創出

このマーケティングの概念を押し広めると,マーケティングとは,

●変動する経営環境下における市場の創造とそれへの適応

●市場に対する革新の創始~定着化までの過程

●経営の単なる一職能ではなく,経営者から全社員の「市場創造と適応」の行動

ということができる。それゆえに、

マーケティングは企業行動の中核で、マーケティングは営業というような単なる企業の一職能としてではなく。経営者のマーケティングとして,トップ・マネジメントの意思決定にかかわる領域のことがらであるという認識が強ようです。

まとめ

マーケティングとは顧客が欲しがっているモノを会社に開発させようと仕向けること

マーケティングの究極のねらいは,需要の創造,付加価値の創出