11月17日に、新成長産業開拓部会の11月定例会が開催されました。

ゲスト講師には、

第一講座  「アンドロイドとロボット社会 ― 世界と日本をつなぐ最先端のロボットとは」
講師  大阪大学 特別教授  石黒浩 氏
第二講座  「医療機器産業への参入に向けて」 産業の概要と部材供給からのアプローチ
講師   一般社団法人 日本医療機器テクノロジー協会 (MTJAPAN)
専務理事  三澤 裕 氏

にご登壇を頂きました。

第一講座の石黒教授は、二足歩行ロボット、アンドロイド等を研究をされており、産学協同の「チーム大阪(Team OSAKA)」では、ロボカップ世界大会のサッカー競技ヒューマノイドクラスで活躍され、CNNの「世界を変える8人の天才」に選出。英国コンサルタント会社が選ぶ「生きている天才100人」で日本人最高の26位に選出されてます。最近では、TV番組の「マツコとマツコ」のマツコロイドでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

非常に気さくな大先生でした。

%e3%83%ad%e3%83%9c%e3%83%83%e3%83%88%e5%b7%a5%e5%ad%a6%e3%80%80%e5%a4%a7%e9%98%aa%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e3%80%80%e7%9f%b3%e9%bb%92%e6%b5%a9

講演で、石黒教授のアンドロイドは、モーターを一切使用しないそうです。理由は、モーターがすぐに焼き付いてしまい、故障の原因になりやすくなります。さまざな表情を表現しつつ、一つでも故障すると違和感がおおきくなり、人間らしく見れなくなってしまいます。通常、空気アクチュエーターを使用してます。
また人間型の歩くロボットは、本田技研のアシモがありますが、二足歩行のロボットは本田にしかできない。資金面と技術面で。

サービスロボットで今後何ができるのか?
パソコンでなく、スマートフォンでない、インターネットとのインターフェースとして、用途に応じて増えていく可能性はあるが、爆発的に増えることは考えずらい。現状では、コストがまだ高すぎる。小型の卓上ロボットの方が、普及する可能性は大きい。

最後にロボットを製作していると、人間とはという哲学的なところにたどり着くそうです。石黒教授は、

「 人間とは、技術である。 技術は人間そのものを表している。 」

と言われてました。技術でできることは、人間の機能の延長線上、機能向上させたことであると。

 

確かに、テクノロジーは世の中を変えると思ってしたが、石黒先生の言葉を借りれば、世の中は人間が変えてきたということになります。

全くその通りであると思います。

いずれにしても、技術の進歩は止まらないとということだそうです。

次回は、第二講座の三澤専務理事のご講演について書きたいと思います。

 

ソリューション

ものづくり企業の経営力の視点
ものづくり企業向けWEBマーケティング
ものづくり現場の賃金評価制度
ロボット導入自動化コンサルティング
技術技能伝承コンサルティング