先日、Newspicksのアカデミア会員限定のセミナーのLive動画の配信がありました。

スピーカーが、「新・所得倍増論」のデービッド・アトキンソン氏とNewspicksの佐々木編集長でした。

その中で、一番感じたこととして、外国の方から見る「日本人」についてです。

何点かあるのですが、特に

 ・日本人は、ビジネスにおいて「あいまい」過ぎる

という点です。

日本人は、空気を読み、和を大切にしながら生活やビジネスを行ってきています。

今まで(実際は20年前に終わっていますが)成長が出来た時代は、それでもよかったということ。

また今後は、人口が減少するので今までのようにビジネスをしていくと、うまくいかない会社が続出すると言ってます。

今までは日本は製造業が凄くて世界に物を売って稼いできたので、GDPを増えて世界2位までいった思っている人が多いと思います。デービッド・アトキンソン氏は、

GDP = 人口 × 生産性

と捉えています。日本は人口多いの?と思う人いると思いますが、日本は国別人口から見たら上位11位に位置します。

順位 国名 人口  (2016年3月)
1位 中国      13億8,392万人
2位 インド     13億1,105万人
3位 アメリカ    3億2,177万人
4位 インドネシア  2億5,756万人
5位 ブラジル    2億784万人
6位 パキスタン   1億8,892万人
7位 ナイジェリア  1億8,220万人
8位 バングラデシュ 1億6,099万人
9位 ロシア     1億4,345万人
10位 メキシコ   1億2,701万人
11位 日本     1億2,657万人
12位 フィリピン  1億700万人
13位 エチオピア  9,939万人
14位 ベトナム   9,344万人
15位 エジプト   9,150万人
16位 ドイツ    8,068万人
17位 イラン    7,910万人
18位 トルコ    7,866万人
19位 コンゴ民主共和国 7,726万人
20位 タイ     6,795万人
21位 イギリス   6,471万人
22位 フランス   6,439万人
23位 イタリア   5,979万人
24位 南アフリカ  5,449万人
25位 ミャンマー  5,389万人
26位 タンザニア  5,347万人
27位 韓国     5,029万人

以外と日本は人口が多い国になります。ちなみに東京都の人口でいけば、先ほどの国別人口ランキングでも73位(2016年)になります。

と考えると日本が凄かったのは、単純に人口が多いから内需があり、戦後の復興などタイミングも良くて経済大国になれたと言ってもよいと思います。

デービッド・アトキンソン氏は決して、日本の製造業が凄いからとかではないと言い切っていました。

確かに。

今までは人口増を背景にした成長でした。今後は違います。

ビジネスをより緻密にやっていかないと、何となくではビジネスを成り立たせること自体が難し時代になっています。また、人口減少が急激に進む中、内需型ビジネスは更に大変になっていくと思われます。
私のクライアントの多くは、自社が輸出しているところもあれば、仕事を頂いているお客様が輸出をしているというケースがほとんどです。例であげれば、半導体製造装置の機械部品を切削加工している会社など。

外需型ビジネスは、当面忙しいはずです。内需型はしっかり考えないと大変だと想像します。

ビジネスをどう進めていくか?デービッド・アトキンソン氏は、日本企業は「あいまい」過ぎると。

根拠のないことが多すぎると言われています。日本の有名企業の経営者に合っても、それらしいことはいうのですが、その戦略を構成する要素に因果関係や関連性がないことや、その根拠を数字で押さえていない人が多すぎと言われています。また、データだけでなく、自分たちの顧客がなぜ自社の製品を購入していくれるかを調べようとしない、知ろうとしない経営者も多いとか。

私も感じることとして、日本の企業では理屈で押していくと「まぁ理想はそうだけど、現実は難しから」と言いつつ、何となくの対策で、さも皆をまとめましたと鼻高々のリーダーが多すぎと感じます。まずはビジネスとして、儲かるかどうかがすべてだと思います。
そのビジネスのおいて、社員の遣り甲斐や処遇を良くしていくことが必要です。儲からないと処遇も良く出ないですからね。

現実があり、理屈・理想に近づくことは簡単ではないですが、そこに時間軸を入れ、1年でできない事でも、3年あればほとんどできるはずです。

当たり前のことを、当たり前に実行せずに、現状に甘んじる。これはほとんどの中小企業です。

理想が描ければ、後は、因数分解して対策考え、実行すれば良いだけです。

儲かっていないのに、周りに配慮して和を必要以上に大切にすることは、結局、自己満足または自分の地位を守る行為です。

ビジネスをする上では、理屈・理想に近づく「努力」を優先してください。

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