製造業コンサルタントの井上です。

今日は、当たり前のことを、改めて感じているので書きます。

それは、受託系製造業は、突き詰めると「品質」と「人財」に行きつくということです。

自分の支援先約30社の中で、現在売上10~15億円で、2020年までに20憶を目指している企業が6~7社あります。

半導体製造装置の部品加工業や樹脂切削加工業、PEEKの射出成形、セットメーカーなど、業種は様々です。10億を超えてきているので、受託製造・加工業としては、技術力や生産能力を保有して、業界でポジションを確立している立ち位置になります。また完全に組織として、企業として、システマチックにもまだなり切れていない中小企業から中堅企業へ向かっているという規模感です。

受託製造・加工業の商品力は、マネジメント(日常の生産活動)であると定義づけしています。

商品力 = マネジメント(日常の生産活動)

詳しくは、下記の記事をご覧ください。

メーカーの場合は、上記考え方も当てはまりますが、更に、実際の自社製品を持っているのでその製品の製品力がもっと重要になります。

これらの前提条件、商品力=マネジメントになります。自社の商品力をあげる時に、阻害要因の多くが品質が安定しなくて、いつも対処に追われている状態の受託系製造業は成長できないです。

社内もバタバタ、顧客から最終的に品質問題で離れていきます。受託系製造業は、既存顧客がどんどん積みあがって業績が上がっていきます。現在の半導体製造装置の部品を加工しているところは、顧客の規模が大きいので現在は絞り込みに躍起になっているケースもあります。ただ、基本は積み上げつつ、良い顧客との関係を太くしながら、成長していきます。

品質問題のバタバタは、各種マネジメントの仕組みができてなく、更に、実施事項を決めない、また決めても確認しない。結果、決定事項が実行されない。品質も一時期は良くなっても、同じ過ちを繰り返す。そして顧客の信用を失い、徐々に顧客が離れていく。

負のサイクルに陥ります。

品質のバタバタを改善しようと管理職が奔走しようとしますが、任せられる人材が不足しており、結局、現場の管理職がバタバタと。。。

受託系製造・加工業の皆さんは、一度は経験したことがある状態ではないでしょうか。

結局は、品質であり、突き詰めていくと人財に行きつきます。

人財=社員に求める職務やスキルを、具体的に提示してますか?

多くの会社では、わかっちゃいるけど、実行できてない。当たり前のことが、当たり前にできないことが、事の本質になります。それは言い換えれば、経営者の性格や資質の行きつきます。

自分自身を変えることが、世の中を変える、会社を変える唯一できることです。ただ、一番難しいことでもあります。

いろいろコンサルティングして感じていることです。改めて最近おもっているので、お伝えしてしてみました。