富士キメラ総研では、自動車部品の世界市場が2025年、65兆円に38%増と予想している。

これは自動車市場の拡大と環境対応車に搭載される次世代部品の大幅な増加が要因である。

(出典:IHS Automotive)
(出典:IHS Automotive)

やはり国内市場は減少傾向になり、2020年以降顕著になると予想。基幹産業である自動車の国内生産が減ることはインパクトが大きい。自動車に軸足を置いている製造業は、海外への対応か国内で他の分野への展開を急がなくてはならない。

 

・調査はエンジンルーム、吸・排気系部品、駆動・足回りなど主要48品目を対象に実施

・主要自動車部品48品目の世界市場が2025年に13年比38・8%増の65兆2674億円に拡大すると予測

・新興国を中心とした自動車生産の拡大が市場全体をけん引する

・ハイブリッド車(HV)などの環境対応車に搭載されるバッテリーやモーターなどの次世代部品の大幅な拡大を見込む。

・今後は自動車の環境対策や安全・快適性向上のための技術開発が進むことなどから世界市場が拡大すると予測

・部品別では車載カメラモジュールが欧米の搭載義務化で同5・1倍の3609億円。
・スタータージェネレーターが燃費向上への期待から同7倍の2836億円に伸びると予想

・25年の国内市場は同6・5%増の7兆6170億円と予測

・次世代部品や電装部品は世界市場と同様に拡大。
・エンジンルームや外装部品などは生産台数が伸び悩む影響を受け、市場は横ばいからやや減少し、20年以降はこの傾向が明確になると予想

 

25年の車部品の世界市場、38%増の65兆円に−富士キメラ総研予測

富士キメラ総研(東京都中央区、田中一志社長、03・3664・5839)は、主要自動車部品48品目の世界市場が2025年に13年比38・8%増の65兆2674億円に拡大すると予測した。(日刊工業新聞 電子版より)