国際ロボット連盟(IFR)は、ロボットに関する今後の需要予測を発表した。ロボットメーカーは日本が多いので、輸出等含めて喜ばしいことであるが、もう少し前、産業の空洞化(現地生産化など)が起こる前であったらと思う。ロボットの性能やインフラの関係、価格の問題でいままで導入が国内でも進んでこなかった。まだ手作業があった時代、円高時代の前であればとも思ってしまいます。

 

●2014年の全世界のロボットの導入台数は20万台以上に達し2013年に比べて15%以上の成長となる見込み

●2015~2017年については年平均12%の成長率を維持すると予測している。

●成長の原動力となっているのが産業用ロボット
・自動車業界からの引き合いが堅調
・2010年以降は需要や開発のサイクルに関係なく成長
・2014年も同様の成長基調は続く
・エレクトロニクス産業については、生産の自動化、新たな生産プロセスを実現する手段としての投資が増加
・その他の業界では、ゴム・プラスチック業界、製薬業界、食品・飲料業界、金属・機械産業などからの引き合いが高まっているという。

●地域面で見た場合、
・アジア地域だ。2014年のアジア市場向けの出荷は21%の成長予測
・中国や台湾、韓国、東南アジア地域で伸びる
・米州向けも北米やブラジルがけん引し、11%増を予測
・欧州は6%の成長が見込み

●2015~2017年については、アジア・オーストラリア地域は年平均成長率16%で成長。
●米州と欧州は6%成長

●2017年末には産業用ロボットの稼働台数は約200万台に達する見込みだという。

●中国の成長は特徴的だ。2014年には約5万台の導入となったのに対し、2015~2017年までは年間平均25%以上の増加
●2017年は約10万台の出荷台数となる

 

躍進続く産業用ロボット市場、2017年まで年平均12%成長――中国がけん引

国際ロボット連盟(IFR)は、全世界のロボット市場の中期予測について発表。それによると2014年のロボット市場は少なくとも15%以上の成長が予測され、2015~2017年については年平均12%の成長率を維持する見込みだという。