アベノミクスの成長戦略の中の「医療機器分野の強化」があります。

医療機器の半分は輸入に頼っており、国産メーカーの参入を促しています。

だから業績が良いというのは、まだ関係ないですが、医療機器メーカーの業績が良いみたいですね。

少子高齢化だから成長産業といえます。これは中小企業に波及してもらうと良いのですが。

今後に期待ですね。

 

医療機器大手7社、2桁増収

オリンパス、営業利益1000億円を突破

化学工業日報 2014年5月22日

医療機器上場大手7社の2014年3月期決算が出揃った。円安効果もあり、主力製品が海外市場を中心に売り上げを大きく伸ばしたことを受け、全社が2ケタ増収を達成した。利益面ではオリンパスが国内医療機器メーカーとして初めて営業利益1000億円を突破したほか、シスメックスと日本光電の2社が営業、最終利益とも過去最高を更新した。今期は円安効果が一巡するが、各社とも引き続き好調を維持できる見通し。オリンパスは医療機器事業の売上高5400億円を予想、達成できれば国内医療機器メーカーとして初めて5000億円の大台を突破する。

消化器内視鏡のガリバー、オリンパスの医療事業は国内外で主力の消化器内視鏡システムと外科内視鏡システムが順調に売り上げを伸ばし、売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。とくに営業利益1000億円超えは国内医療機器メーカーとして初めてで、国内医療機器メーカーの中で独走状態にある。今期も外科事業に戦略投資を実施、さらに収益基盤の強化を図る方針。国内医療機器メーカーとして初の売上高5000億円超えを目指している。

治療機器大手のテルモは円安効果などで増収増益は確保したものの、ホスピタル事業の新製品立ち上げの遅れや、米国の人工肺製造子会社の品質システム改善費用がかさみ、目標数値は達成できなかった。最終損益も不採算部門の資産を減損処理するなど特別損失を計上、最終減益となった。ただ、主力のカテーテル事業は末梢血管や脳血管分野が好調で、米州、中国など海外で2ケタ成長を達成した。今期は従来の事業・機能・地域のマトリックス経営からカンパニー経営に移行する事業運営改革を断行。増収と最終増益の確保を目指す。

富士フイルムHDのヘルスケア事業は、医療機器分野の成長領域である医用画像情報システムや消化器内視鏡の販売が国内外で好調に推移、2ケタ増収となった。なお、利益は未発表。

ニプロは円安効果やグッドマン買収効果などで前期比24・8%の大幅増収、同社として初めて売上高3000億円の大台に乗せた。利益面では前期にあったバイファ株売却による特別利益の反動で最終減益となった。今期は相次ぎ立ち上げた海外工場の黒字化にめどがつく予定。20年度売上高5000億円という中期目標の達成を目指し、増収増益を確保していく方針。

HOYAのライフケア事業は、セイコーエプソンのメガネレンズ事業買収や円安効果によって同27%増の増収を達成した。セグメント利益は前期にあったタイ洪水の保険金収入による特別利益の反動で同22・6%の減益となった。

シスメックスは円安効果もあり、海外で2ケタ増収を確保、売上高、営業、最終利益とも過去最高を達成した。今期は円安効果は一巡するものの、引き続きの過去最高の売上高、各利益を予想。同社として初めて売上高2000億円の大台を突破できる見通し。

脳波計や生体情報モニターなど医用電子機器を手掛ける日本光電も、売上高、営業、最終利益とも過去最高を更新した。国内市場でAED(自動体外式除細動器)、生体情報モニターが大きく伸びた。海外でも、一昨年に買収した米デフィブテック社で円安効果が寄与し、すべての地域、製品群で増収を確保した。今期は為替差益が前期を下回ることから最終減益を予想。