アジア向けの輸出が足元で持ち直してきていおり、今後の輸出動向には「緩やかな回復が続く」と予想されています。

財務省が20日発表した貿易統計速報によると、

アジア向け輸出額は3兆3308億円で前年同月比で3.4%増

(業界)自動車などが増え、3カ月ぶりに前年同月を上回った。
(地域)全体の54%を占めるアジア向けの増加は停滞気味の輸出にとって明るい兆し
・中国向けが2.6%、
・台湾向けが11.7%、
・東南アジア諸国連合(ASEAN)向けが3.7%。
・ASEAN向けのプラスは5カ月ぶり

(要因)アジアへの輸出増を後押ししたのが自動車
・金額ベースで4.9%増、
・台数ベースで18.8%増
トヨタ自動車では高級ブランド車「レクサス」や多目的スポーツ車(SUV)の
高価格帯や比較的大型の車の販売が好調

日本の輸出は円安傾向でも伸び悩む状況が続いているが、アジアの需要が回復すれば輸出全体も上向く可能性がある。
<輸出の伸びを抑えそうな要素>
・生産の海外移転もあり、先行きには慎重な見方が多い。
・メーカーによる生産の海外移転だ。
7月の米国向け輸出は数量ベースで1.0%減った。
ホンダが小型車「フィット」の米国向けの生産をメキシコの工場に移すなどして、
自動車が減ったことが響いた。