働き方

ドイツ製造業から学ぶ、日本の製造業の働き方アップデートについて

製造業コンサルタントの井上です。

先日の日経の記事に、森精機の働き方改革がありました。非常に参考になるので、ぜひお読みください。

「残業せず高品質のドイツを観察」 DMG森精機社長 
DMG森精機の働き方改革(上)

近年、働き方改革を推進しているDMG森精機。先導するのは同社社長の森雅彦氏だ。そのきっかけは、ドイツの同業他社との経営統合だった。ドイツでは残業をほとんどしないのに、なぜ日本並みの品質を実現できるのか。経営統合の過程で抱いた素朴な疑問が、品質と効率の二兎(にと)を追う原動力になっている。日本とドイツの働き方の違いなどについて森氏に聞いた。

■日本の方が品質は高いが…    (日本経済新聞より)

 

ざっくり上記記事が言っていることは、

  • 日本とドイツを比べると、品質は互角(正確には日本が少し良い)だが、労働時間はドイツの方が圧倒的に短い
  • ドイツのフロンテン工場では残業をほとんどない、日本の工場と同じぐらい高品質な製品を造っている
  • 森精機の工作機械は販売後2年の無償修理期間を設けている(2015年時点)

<無償修理対象比率>
日本  : 1.3~1.4%    ドイツ : 約3%

<社員1人当たりの年間総労働時間>
日本  : 2400時間近く   ドイツ : 1650時間

  • ドイツでは、1日の労働時間の上限が10時間と法律で定められている。
  • 労働時間の上限が決まっているので、脇目も振らずに業務をこなす。
  • 無償修理の割合が、2017年は日本が1.2%だったのに対してドイツが1.8%と、差が縮まった。

 

なぜ、このように労働時間が短くても成果を上げているか?

ドイツは年間計画や中期計画といったスケジュールを作り、自分自身の行動を細かくプログラミングしています。中長期のスケジュールがあるからこそ、その日にやるべき仕事が見えているし、休みも取れるという考え方を持っています。自分のプログラム通りに自分を動かすという思考、行動をとります。

日本は、やってみて、後で調整するのが日本のやり方・考え方です。プログラムがないから何をいつまでにやればいいのか不明確なことが多い。このような状況ではまとまった休みも取りにくい。日本人の特性として、責任を明確にする役割分担や具体的な実施事項を曖昧で仕事をすることが、私もコンサルティング現場に行くとよく遭遇することです。

今までは、経済の成長期では、ある程度非効率でも、仕事をこなすことで絶対量を確保して利益を確保してきた歴史があります。現在は、昔の高度経済成長期ではありません。そろそろ自分たち、日本人の考え方を変えていく時期ではないかと感じてます。

まとめ

日本人は勤勉ですが、行っていることは「ビジネス」です。

少ない資本を投下して、最大のリターンを得ることが求められます。

上記の記事に後で調整するのが得意とありました。この「調整」には、色んな意味が入っていると感じています。

日本人は、周りに気を使い今風で言えば「忖度」をします。

もう少し「忖度」をやめて、「目的・目標」に対してフォーカスした活動が必要がある。

「空気を読む」暇があったら「目的・目標」に向かっていく時代に入ってきたということです。

特に、我々40歳代以上のビジネスマンは、今までやり方・心構えなど抜本的に見直さないと時代に確実に取り残されます。

5~10年後に、時代についていけず「お荷物」にならないようにしていきましょう。

 

 

 

 

 


プロフィール

(株)船井総合研究所 上席コンサルタント/

エグゼクティブ経営コンサルタント

●製造業分野のトップコンサルタント

●船井総研内上位トップ5(2017年)

高校3年から経営コンサルタントを目指す。理系なので大学で経営工学を専攻。前職(タナベ経営)の最終面接の後に交通事故入院3週間。。。終わったと思ったら合格。タナベ経営→船井総研。コンサル分野は製造業がメイン。

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