製造業コンサルタントの井上です。

先日、Newspicksの記事で筑波大学の落合陽一学長補佐が言われてましたが、

人間的な思考を僕はAIには求めていないからです。僕から言わせれば、逆にAIはとても動物的であり自然的であると思います。ある現象を与えたら、反応がまるで物理現象のように「現象」としてパッと返ってくるからです。人間(の頭脳)と今のAIはそもそも比較対象になる類似物ではなく、おそらくまったく別ものです。(「AI、シンギュラリティ、計算機自然…。落合陽一がいま、考えてること」Newspicksより)

AI(人工知能)は動物的であり、自然的である。

確かに、昔は自然から学ぶことが多く、自然を神的に崇めながら生活してきた時代がある。その後、人間自身が進化(学習)して、自然現象を理解できる範囲で理解してきた。その背景には、コンピュータの存在も大きく、コンピュータの進化が人間の進化の時代であった。

今のパソコンの原型とされる「ノイマン型コンピュータ」が1945年に発明された。たった70年前である。更に、ソフトウェアであるAI(人工知能)が登場し、コンピュータの進化とともに人間の能力を大きく引き離していく。

人間が機械(コンピュータ・AI)より賢かった時代は、これからも考えても約100年前後ではないでしょうか。

今日のMITテクノロジー・レビューでも、機械から人間が学ぶ時代の幕開けと論文が出されていると述べている。

アルファ・ゼロ、機械から人間が学ぶ時代の幕開け (MITテクノロジー・レビューより)

人工知能はディープマインドの最新AIは、チェスで人間からみれば奇妙な一手を指す。これを人の硬直化した考えを打破する一手とみるか、単なる将来への不安を駆り立てる奇計とみるかは、難しいところだ。ディープマインドが開発した最新の人工知能(AI)プログラムは、優秀なだけでなく、とても柔軟だ。そしてかなり奇妙でもある。12月第2週、ディープマインドは、従来から習得している囲碁に加えて、チェスと将棋の習得が可能な対戦プログラム「アルファ・ゼロ(Alpha Zero)」について記述した論文を発表した。

約100年程度の人間の先行の時代から、人間以外から学ぶ時代へ。

機械(AI:人工知能)から学ぶ時代の始まりです。