メタンハイドレードには、2つのタイプがあるそうだ。「砂層型」と「表層型」の2タイプである。

「砂層型」は以前ニュースになった、愛知・三重県の南方沖合の海底から採掘するものである。一方「表層型」は、砂層型とは異なり、海底の丘の頂上などに集積しており、海底の岩の割れ目に露出している場合もあるそうだ。要は、「表層型」を中心に採掘をすすめ、2020年代に商業生産を開始したというもくろみ。

2020年代なので、あと約5年~15年というところである。シェールガスが30年かかったところを短縮したいそうだ。採掘場所によって難易度が違うのでなんともいえないが、夢のある話である。実現可能であれば、日本もエネルギー大国になり、エネルギーコストが下がる可能性が大いにある。ただその頃に製造業がどうなっているかは定かでは無いが、期待は持ちましょう!

<記事のまとめ>

●2020年代の商業生産に向け、メタンハイドレートの実用化研究が着々と前進

●日本海側では「表層型」と呼ぶメタンハイドレートの探索作業が進む。日本近海に眠る量は国内のガス消費量にして90年分以上とも言われる

●石油天然ガス・金属鉱物資源機構は13年3月、愛知・三重県の南方沖合で、海底下約270メートルより深い地層にある「砂層型」

●「表層型」では15年度までの3年計画で日本海や北海道の網走沖、日高沖で調査船による資源量評価が行われている。

●砂層型とは異なり、海底の丘の頂上などに集積しており、海底の岩の割れ目に露出している場合もある

●シェールガスは新しい掘削技術により、00年代初頭に商業生産が可能になった。経済産業省も「シェールガスは実用化に30年かかった。メタンハイドレートはもう少し短い期間でできないか、英知を結集していきたい」(資源エネルギー庁資源・燃料部)とし、18年の商業化技術確立を目指す。

メタンハイドレート、商業化へ着々と前進−資源開発などが新会社

2020年代の商業生産に向け、メタンハイドレートの実用化研究が着々と前進している。世界で初めて成功した昨年の海洋産出試験に続く次期試験に向け、資源開発やエンジニアリング会社など11社が新会社を設立。(日刊工業新聞 電子版)