ガソリンスタンドの倒産・休廃業・解散が、帝国データバンクの報告で前年度比25.9%増になった。

ガソリンスタンド倒産休廃業解散動向
ガソリンスタンド倒産休廃業解散動向

2013年度のガソリンスタンド経営業者の倒産は39件発生、前年度(47件)を17.0%下回り、2年連続での減少にはなっている。また、2013年度の休廃業・解散件数は258件(前年度比25.9%増)。2年連続の増加で2013年度の倒産件数39件と比べて、6倍以上の発生件数となっている。 リーマンショック後、休廃業・解散数が減少したが、また増加傾向になってきている。先を読んで自主的に会社を畳んで行く経営者が増えてきたということでしょうか。

また、BMWからプラグイン・ハイブリッド(PHV)の4シータースポーツカー「i8」が発売される。そして、トヨタ自動車から燃料電池車の量産車も発売される。 この現在の状況を、何年前から予測できたでしょうか? 10~15年前から想像出来たのでないでしょうか?いかがでしょう。

 

ある事象の変化、そしてその変化に対する対策を打つことができるか。経営面では重要です。   今回のEVやPHVへの変化が直接影響する企業は大変ですが、影響がない企業もあらゆる事象の未来を想像することは、良い訓練になります。 時代の流れ・変化を把握して、時流適応するという、経営の原理原則は改めて重要であるということが認識できます。

 

ガソリンスタンドの休廃業・解散、前年度比25.9%増

帝国データバンクは、2006年度から2013年度の間で倒産(法的整理)または休廃業・解散によって市場から消滅したガソリンスタンド経営業者を集計、分析。その結果を発表した。 2013年度のガソリンスタンド経営業者の倒産は39件発生、前年度(47件)を17.0%下回り、2年連続での減少となった。ガソリンスタンド経営業者の倒産も全業種の倒産件数の推移と変わらず、減少基調を見せている。2009年度以降ガソリン卸価格は増減しながらも右肩上がりで推移、仕入価格上昇で収益を悪化させている企業が見受けられるが、倒産件数自体には影響が出ていない。負債総額は127億9400万円、前年度を7.7%下回った。 また、2013年度の休廃業・解散件数は258件(前年度比25.9%増)判明。2年連続の増加で2013年度の倒産件数39件と比べて、6倍以上の発生件数となっており、全業種(2.4倍)よりも、その差が大きいことが分かる。これらの業者の中には、債務整理の過程で法的整理に移行するケースもあり、今後の倒産件数を押し上げる一因となる可能性もある。種類別にみると、「休廃業」が197件、「解散」が61件となっている。 2013年度に「休廃業・解散」したガソリンスタンド経営業者の代表者を年齢別にみると、「70才以上」が103件(構成比42.9%)で最多。「60才以上」で見ると191件(同79.6%)と全体の8割を占めた。全業種の「60才以上」(同74.7%)と比較しても、ガソリンスタンドの経営者に高齢化の波が押し寄せており、休廃業・解散の増加要因となっていることが分かる。 2013年度に「倒産」および「休廃業・解散」で事業活動を停止したガソリンスタンド経営業者を、地域別にみると、最多は「中部」の70件。次いで、「関東」(63件)、「九州」(52件)と続いた。前年度と比較すると「東北」、「近畿」、「北陸」で減少しているのに対し、「九州」(前年度比85.7%増)、「中部」(同62.8%増)などでの増加が著しく、地域間の動向に大きな差異が出ている。

(レスポンス 纐纈敏也@DAYS)