コンサルティング

組織という”生き物”を診る

製造業コンサルタントの井上です。

私のクライアントの業種は受託加工・製造業が多いです。コンサルティングでは、業績を上げる為の攻めと守りを同時に行います。

理由は、受託加工・製造業の商品力は、自社のマナジメント力と連動するからです。

受託なので自社商品がなく、お客様の仕様でものを作ります。
言い方は好きではないですが、日本の多くの企業 が当てはまる「下請け企業」になります。
お客様の仕様で仕事を受け、QCDを満足するものにしなければなりません 。

詳しくは>> 「受託製造・加工業の商品力とは?」

Cは、販売価格は受注時に決まるので、ここでのCは原価と捉えます。

Qは、要求仕様、不良率等です。Dは工期・納期です。

これらは生産管理を始めとした「マネジメント力」になります。
この「マネジメント力」を上げる対策と新規活動等を行う為の「攻め」の対策(特にWebマーケティング等のプ
ル型営業システム構築)を行います。

そこで「マネジメント力」を上げる為に、まず「診る」ものがあります。 それが「組織」です。

特に「組織の性格」です。

「組織の性格」を作り上げるのは、「経営者の性格・能力」「歴史」「社員の能力・意識」を診ます。

まずは「組織の性格」の大きな要素である「経営者の性格・能力」です。
たまに経営者が「うちの社員は、できなくて・・・」と言われますが、そうさせている要因、そういう人材が集
まっている理由は、「経営者の能力・性格」が大きな要因です。自分自身のことを「できなくて・・・」
と言っていることと同じになってしまします。

例えば、トップダウンの会社の「組織の性格」は、”何も決めない性格”になります。
優柔不断の社長の会社の「組織の性格」は、”言いたいことだけいうけど、やらない性格”になっています。
社長が社員を褒めない会社の「組織の性格」は、”へそを曲げ、退職者が絶えない性格”になります。

まだいろいろな「組織の性格」がありますが、今日はいくつか簡単な例を上げました。

要は、「組織(会社)の性格」=「経営者の性格・能力」で決まってきます

特に、悪い「経営者の性格」とその反動としては、
 ・決めるけど、やり切れない  ⇒ 経営者が本当に何か実行しようとした時、組織が動かない
 ・明確に役割、方針など決めない、決めてない
                ⇒ 声が大きな社員、古株の社員がなぜは幅を利かせてくる
 ・社員を褒めなくて、貶す   ⇒ 委縮して言われた事だけしかしなくなる
 ・感情的に怒る        ⇒ 社員が辞める
 ・経営者の得意分野からしか物事を見ない(見れない)
                ⇒ 営業が得意な社長だと、製造部門がノー管理になり
                  収益性悪く、クレーム流出が多い。
 ・優しすぎる         ⇒ 社員がやや付け上がり、前向きな意見でなく批判が多くなり
                  部門間の連携が悪くなる(仲が悪くなる)
 ・適正に評価をしない、できない⇒ 優秀ない社員が辞めていきます。
 ・社員に感謝をしない     ⇒ 社長の為に頑張らない社員が増えて、
                  評価がないなど文句が 絶えない

などなど、いろいろな症状として組織を蝕んでいきます。

その蝕み方がどの程度になるかは、「歴史」の長さに起因します。
要は、悪い状態をどの程度続けてきたかということです。
この期間が長いと先程の「経営者の性格」にもよりますが、社員の中でいろいろと変化が起こってきます。
それは人間(組織)は自分の都合の良い方向に流れていきます。

会社として、組織として、目指すべき方向性ややるべきこと、役割等が明確な場合は、行くべく方向は見えてい
るので、ずれにくくなります。そうでない場合は、どうでしょうか?

その結果、権限が多くある役職者に”自分に都合の良い方向に流れる人”がいた場合は大変です。
社長には、良い顔をしても何かを理由に実行しないできない状態が続き、その責任を他に押し付け部下を自分に
都合の良いメンバーで固めていきます。これは大企業も中小企業も同じです。特に厄介なのが、明確な戦略や役
割や実施事項が明確でない中小企業です。

明確な基準がない = 本当に頑張ってやっている社員 と そうでない社員が分からなくなる

こうなると頑張る社員は「頑張る意味」を失い退職を選択していきます。今後はより一層、労働市場が流動化するので、退職が止まらない会社もでてくるでしょう。

河合薫さんの「他人をバカにしたがる男たち」に書かれている”じぃじぃ”が多く生存する会社に成り下がったら、中小企業の場合は致命的になります。

頑張る社員が退職 ⇒ 都合のいい社員または”じぃじぃ的”社員の増加

「経営者の性格」からその状態を続ける「歴史」になり、組織の構成員である「社員の能力・意識」に繋がっていきます。

経営者は万能ではないので、組織を診て・動かすのが苦手な方もいらっしゃいます。
自分たちの組織がどういう状態なのか簡単に見分ける点として、

役職が上であるほど、未来のことは決めたがる組織か または 決めたがらない組織か

未来に対して、戦略や実施事項を決めるということは、結果がついて回ります。その結果に”責任”をもっているのかという点と、そもそも不確定な未来に対して、何かを決める”勇気”と”能力”があるのかということが問われます。

組織は、かなり多くの変数が絡み合って形づくられています。その結果「組織の性格」が形成されます。その「組織の性格」が良い方向に向かう性格なのか、逆なのかか非常に大切になります。

私のクライアントに言うこととして「ある段階(2~3年後)になったら、社員の人たちが自発性を持って物事をっ進めていく組織になります。その時、大きく重い石が、初めは中々動かなかったのが、ゴロッと動き出し、その後は自発的にゴロゴロと転がっていきますよ。」と伝えます。

ほとんどの会社がその様に状態になり、社長のやりたい事がどんどん進む会社になっていきます。

まずは「会社の性格」「組織の性格」を正しく把握することが重要になりますので、冷静に客観的に”診る”ことをお勧めします。


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