◆コンサルタントの視点

「会社 < 従業員」の時代へ

製造業コンサルタントの井上です。

2018年に入りましたが、製造業の活況ぶりがすごいですね。特に半導体製造装置と工作機械。

工作機械や半導体製造装置などの生産設備の需要が空前の活況にある。日本工作機械工業会によると2017年の工作機械の受注額は過去最高を更新する見通しだ。想定を上回る需要の急増は、精密な位置決めに使われる直動案内機器など要素部品の調達が追いつかず、一部では「部品が手に入らず、工作機械の納期が1年と言われた」(業界関係者)との声も聞かれる。工作機械と部品メーカー双方の対応を追った。(日刊工業新聞 電子版より

上記の日刊工業新聞のニュースイッチの記事が、年始にヤフーのトップニュースに入ってましたね。

昨年の春先頃からLMガイドとボールねじが入りにくくなっていました。現状ですと、1年待ちという声も聞こえてきています。

部品加工業は、半導体製造装置の部品を加工している会社は現状5~6か月先の納期調整をしている状況です。

また設計製作会社は、部品が入ってこないので先行受注は半年以上で1年近くあるご支援先もあります。

この状況は、しばらく続くでしょう。波はありますが、5Gがスタートして、自動運転も進んで行きつつ、AIも進み半導体需要が収まる気配はないです。

このような状況では、選択と集中という考えが出てきます。

経営リソースが限られているので、良い顧客に絞り込むという選択をしていく流れです。

ここで気を付けて頂きたいのが、変な絞り方はまた需要が減った時に単純に困るということです。

絞り込みが可能な場合は、国内生産メインで海外輸出も自社の顧客がしている会社で、その顧客が半導体関係の場合は大丈夫です。

製造業のこの活況は、輸出企業に支えられています。国内の人口は減っていきす。グローバルの人口は、爆発的に今後も増えていきます。

(出典:国連人口基金東京事務所より)

中小の受託型製造業は経営資源が限られます。ただ過去を見てみても、景気が良いときは人を増やして、悪いときは社員を減らすことの繰り返しをしてきています。

今後は、人口減でこのやり方が通用しなくなってきます。

景気動向もしっかり見ながら、いままと同じ行動では乗り切れない時代に突入してます。

社員を増やしていくことに、今まで以上にコストがかかる時代です。

固定費をある程度抱えつつ、それだけの仕事をこなしていく必要があります。現状は景気という「他力」の力学が働いています。

繰り返しますが、今は非常にいい時期です。かならず悪いときもきます。

今後は、より従業員の立場が強い世界になっていきます。

「会社 < 従業員」 の時代へ

今まで経験したことがない時代へ突入です。変化がキーワードになるでしょう。

 


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プロフィール

(株)船井総合研究所 上席コンサルタント/

エグゼクティブ経営コンサルタント/

シニアエキスパート

●製造業分野のトップコンサルタント

●船井総研内上位トップ5(2017年)

高校3年から経営コンサルタントを目指す。理系なので大学で経営工学を専攻。前職(タナベ経営)の最終面接の後に交通事故入院3週間。。。終わったと思ったら合格。タナベ経営→船井総研。コンサル分野は製造業がメイン。

受託製造加工業 QCD生産性を向上させる賃金評価制度

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